番外編─二人のその後─ ページ36
重たい瞼をゆっくりと開く
もぞもぞと動くと、寝起きだから関節の骨の音が鳴ったりしてしまう
鬼灯は起きてないかな…………
すぐ隣の人物に目を向けると、すやすやと気持ちのいい寝息を立てて眠っていた
その姿を見てホッとする
(鬼灯はちょっとしたことじゃ起きないもんな……)
私は再び目を閉じた
鬼灯の方に身を寄せ、その温かさを感じる
幸せだなあ……
鬼灯の胸にすりすりと頬を擦り付け、もう一眠りしよう……と思った矢先
鬼「どうしたんですか？」
鬼灯が起きてしまった
貴「ご、めん、起こした……」
鬼「いえ。狸寝入りでしたよ」
貴「は！？なにそれ早く言ってよ！」
鬼「貴方があまりにも可愛らしいもので…」
なんて、小っ恥ずかしいことを簡単に言ってしまう彼に何も言えなくなってしまう
私は鬼灯と反対の方向を向いて鬼灯に背中を向けた
鬼「なんでそちらを向くんですか。こっち向きなさい」
貴「誰が向くか」
鬼「貴方ですよ。ほら」
貴「は、ちょ、ま……」
ぐい、と肩を捕まれて無理矢理鬼灯の方を向かされる
鬼灯の鋭い瞳に吸い込まれそうになるのを堪えながら呟いた
貴「鬼灯…………」
鬼「はい？」
貴「……なんでもない、呼んだだけ」
鬼「……そうですか」
なんか恥ずかしくなってきた
貴「鬼灯。もう１回ねよ……」
鬼「もう1度抱いて差し上げましょうか？」
貴「…………だからっ……！そういうことを平気な顔して言うな！！馬鹿！！」
鬼「私は抱きたいのです。思ったことを素直に言った迄です」
貴「だからそれをやめろっていってんの！もういいもう一回寝る！！」
おそらく真っ赤な顔になっているであろう私は布団の中に潜り込んだ
鬼「……そうですか……では私ももう一眠りしますかね……」
鬼灯は布団をゴソゴソと音を立てている
寝返りをうっているみたいだ
貴「……………………」
鬼「では、御休みなさいA」
貴「…………………………」
貴「……鬼灯…………」
鬼「…………はい」
･
･
貴「……あいしてるよ」
鬼「知ってます」
貴「……………………」
(余裕があってイラつく……)
貴「っ……おやすみ……」
鬼「御休みなさい」
────────そして、私が眠りに落ちそうな直後に聞こえたのは
とても心地の良い。愛の言葉
鬼「愛してます」
終わり
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Nami - 面白かったです！白澤さん途中ヤンデレ…？でもハッピーエンドで良かったです😄 (7月11日 16時) (
レス) @page36 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 白澤が怖かったけど、最高の話しでした！！！！ (2017年12月29日 18時) (レス) id: 31ba52f844 (このIDを非表示/違反報告)
はるはな(プロフ) - あっぷるさん» 頭の中で妄想しながら書くのってたのしいよな！！ｗｗｗ私も興奮して鼻血g…… (2015年8月30日 14時) (レス) id: f1fd4f5ddd (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - やっぱはるはなちゃんの書く鬼灯様ってスゲーイケメン…！！鼻からケチャップが…… 朝からごちそうさまですっ！← (2015年8月30日 8時) (レス) id: 4094b501e6 (このIDを非表示/違反報告)
はるはな(プロフ) - 青眼鏡さん» 番外編！！書きたいです(´∀`)ぜひ書かせていただきますね！！１ですね、了解です (2015年8月4日 17時) (レス) id: f1fd4f5ddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるはな | 作成日時：2015年5月6日 17時
