【あんスタ】女王様系男子【男主】

お仕置11回目 ページ12

.








『…んっ………はぁ…っ………』









放課後の生徒会室に響く熱い吐息と
ときどき鳴る口吸いの音







どうしてまだ"こんなこと"をしているのだろう


もう終わったのに
もう約束は果たしたはずなのに
どうして＿＿＿英○とキスをしているの









••┈┈┈┈••••┈┈┈┈••







旧fineが五奇人と呼ばれた彼らを
討伐しているとき



僕は何もしなかった
仲が良かった彼らが倒れていくのをただ見ていた


いや、1つだけ
抵抗したんだ
僕たちの大切な末っ子を守ろうと

零、渉、奏汰、宗も同じ気持ちだった
だから僕は"皇帝"と"契約(約束)"したんだ









『頼みたいことがあるんだけど』



英○「雫の望みなら何でも叶えてあげるよ」



『そう。じゃあ言うけど
＿＿＿夏目には何もしないで。お願い……』






あの子は守らなくちゃいけない

僕たちを"にいさん"と呼んで
慕ってくれたあの子だけでも＿＿






英○「……いいよ。条件はあるけれど」



『何』



英○「僕と＿＿＿＿」









••┈┈┈┈••••┈┈┈┈••







『ん……は、ぁ…………』






いつもより長い…
ネクタイもいつの間にか解かれている





英○「………ん…」




『…っ！……や、め………っ』




英○「っ……！噛むなんて酷いじゃないか」




『調子に乗らないで』








あのまま大人しくしていられるわけがない
…舌を絡めてくるなんて







『これはただの約束。君は僕のお気に入りでも
特別でもない。勘違いしないで』




英○「酷いなぁ。僕はこんなに雫を愛しているのに」




『僕は愛してあげない。…もう行く』








乱れた服を直して部屋を出る








"もう縛られなくていいのに"








＿＿＿なんて聞こえない







あぁ、本当に愛しくて(憎たらしくて) 憎たらしい(愛しい)＿＿

お仕置12回目→←お仕置10回目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す