９９歩 ページ22
＿＿＿
メモとペンを手に取って席を立つ。
スバルくんたちと、朔間先輩たちとはまだ何か話しているみたいだけど彼らに任せよう。
僕の本業は青春することではないんだ。
「ちょっと待った」
『うぐっ』
教室を出るとすぐに制服の襟を捕まれた。
うう、首が締まる。
「昨日の・・・Aだっけ？ これ」
『これはケーキ？ も、もらちゃっていいんですか？』
「勘違いしないで。 借りは作りたくないだけだから」
『そんな、借りなんて・・・』
僕より真くんに渡してあげてほしいと思ったけど、瀬名先輩ならもうとっくに謝ったのかもしれない。
『ケーキ大好きなので嬉しいですっ！ でも、あんまり気負わないでくださいね』
「っ！」
『ど、どうしました？』
「なんでもないから。・・・じゃあ、また」
『あっ、はいまた！』
一瞬驚いたような顔をしていたけど・・・まあいいか。
事情聴取は一旦寮にケーキを置きに行ってからにしよう。
〜〜
１年Ｂ組の教室はなにやら賑わっている。
ちょっと顔を覗かせて、近くにいた生徒に声を掛けよう。
『失礼しまーす。あの、ちょっといいかな？』
「！ せ、拙者でござるか？」
・・・バジルくんみたいな子がここにもいた。
片目を髪で隠した背の低めな子はおどおどとしながらも近寄ってきてくれた。
『忙しいところごめんね。天満くんっているかな？』
「天満くん？ ちょっと呼んでくるので待っててほしいでござるよ」
『よかった、ありがとう！』
「あ、ど、どういたしましてでござる」
真っ赤になりながら駆けて行ったござるくん(名前聞きそびれた)。
可愛いなあ、あの子もどこかのユニットに所属しているのだろうか？
ちょっと経って、天満くんが来てくれた。
「おれになにか用があるの？」
『アドニスくんから聞いてないかな？ お話を聞きたいんだけど・・・』
「ああっ、アドちゃん先輩が言ってたんだぜ！ たしか、天ちゃん先輩！」
名前覚えていてくれたんだ、と感動しつつも快諾してくれた天満くんと保健室の隣の空き教室に向かう。
佐賀美先生に貸してもらえた教室で、さっそく事情聴取といこう。
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ノア(プロフ) - 雪兎さん» はじめまして、ありがとうございます！晃牙くん推しなので、あの可愛さが伝わったら嬉しいです！更新頑張っていきますー！ (2016年8月3日 10時) (
レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - はじめまして！毎回楽しく読ませてもらってます！106話の晃牙君がとても可愛かったです！これからの、文化祭編もとても楽しみです！これからも、更新頑張ってください！ (2016年8月3日 9時) (レス) id: 83fd0e6026 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 抹茶善哉さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！もっともっと楽しんでいただけるように更新頑張ります！！ (2016年7月27日 22時) (レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶善哉(プロフ) - はじめまして！楽しく？読ませてもらってます！(上から目線ゴメンナサイ)話の続きが気になるので更新頑張ってください！(上から目線ゴメンナサイ(二回目)) (2016年7月27日 21時) (レス) id: 8794c6d668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2016年7月3日 14時
