９６歩 ページ19
＿＿＿
「ゆうくん・・・」
『泉先輩、でしたっけ？ 真くんちょっと気を失ってるだけみたいですから、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ』
簡単な触診を済ませ言うと、先輩はほっと息を吐いた。
さすがに気絶させちゃったら心配になるよね。
「Aちゃんが医学に詳しくて助かったわね」
「うん・・・。その、ありがとう」
『いえいえ。でも、次からは気を付けて下さいね』
しゅんとしてしまった先輩に笑いかけると、安心したように立ち上がった。
「これ以上ゆうくんを困らせるのも申し訳ないし、後はあんたに任せるよ」
「このままじゃ、ちょっと気まずいものね。お願いできるかしら？」
『りょうかい。２人もレッスン頑張ってねー』
２人が教室を出ていって暇になったので、眠っている真くんの整った顔を見つめる。
これから仕事するっていうのも大変そうだし、僕１人でやっておこうかな。
『よいしょ、っと？』
立ち上がろうとすると眠っていたはずの真くんが僕のワイシャツの袖をつかんだ。
お、起きてたんだね。びっくりしたよ。
「Aくん・・・どこ、いくの？」
『真くんが寝ている間に仕事を終わらせちゃおうと思ったんだけど・・・』
文化祭の準備とか何とかで疲れがたまっていたのか、なんだかダルそうに見える。
「仕事は、明日でも大丈夫」
『で、でも、』
「もうちょっと、僕の傍にいて？」
袖を掴んでいた手を一旦放して、今度は僕の手を握った。
さっきまで眠っていたからか真くんの手は暖かい。
風邪をひいたときに心細くなる現象と似たようなものかな？
『僕はここにいるから。ゆっくり休んでね』
「う、ん・・・」
そうしてもう一度眠りについた。
〜〜
最終下校時刻ギリギリまで眠っていた真くんを家に送り届け、どうしてもと言うので夕飯を頂いてから寮に帰った。
僕が帰るまで真くんが顔を赤くして俯いていたのは何故なんだろう。
＿＿＿
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ノア(プロフ) - 雪兎さん» はじめまして、ありがとうございます！晃牙くん推しなので、あの可愛さが伝わったら嬉しいです！更新頑張っていきますー！ (2016年8月3日 10時) (
レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - はじめまして！毎回楽しく読ませてもらってます！106話の晃牙君がとても可愛かったです！これからの、文化祭編もとても楽しみです！これからも、更新頑張ってください！ (2016年8月3日 9時) (レス) id: 83fd0e6026 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 抹茶善哉さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！もっともっと楽しんでいただけるように更新頑張ります！！ (2016年7月27日 22時) (レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶善哉(プロフ) - はじめまして！楽しく？読ませてもらってます！(上から目線ゴメンナサイ)話の続きが気になるので更新頑張ってください！(上から目線ゴメンナサイ(二回目)) (2016年7月27日 21時) (レス) id: 8794c6d668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2016年7月3日 14時
