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林檎が二個 ページ2

依頼主の家に着くと、ドアの前に立ち、インターホンを鳴らす。


だけど、返事は無かった。


「敦君、」


敦「どうする?留守、かな?」


すると、ドアの隙間を見つけた。


と云う事は、ドアは開いていると云う事になる。


嫌な予感が身体全体に走った。


『ガチャ』


「すいませーん、誰か居ますかー?」


私は或る一つの異変に気付いた。



血の匂いがする。


「?!」


何と、ホールの真ん中に血溜まり肉溜まりの中に依頼主がいた。


敦「わ、わぁ?!」


私は急いで、脈を確認する。


「亡くなられてる………」


敦「?…Aちゃん、これ何だろう?」


床を指差す。


「……カード?」


床にはカードが刺さっていた。


そして、
『た』
と書かれていた。


黒「ニャー」


敦「お前、何処から?!」


昨日の黒猫が何処からか出てきた。


「………お前、何者だ?」


猫「ニャア!」


知らないよ。とばかりに大きな声で云われる。


「…嫌な予感がする」


机の上にあった林檎を見る。


「…敦君、警察に連絡を。」


敦「う、うん!」



ー探偵社ー


「只今戻りました。」


国「?…依頼は終わったのか?早かったな。」


「いえ…依頼人は………殺されて居ました。」


国「、何だと?!」


敦「今、警察が調べているところ何ですが…」


「こんな物が。」


カードをカメラで撮ったのを国木田さんに見せる。


国「た?」


「はい。カードにはこれしか…」


国「そうか…又何かあるかも知れない。」


「はい。」


その日の月は新月で夜の街はとても暗く感じた。


まるで、光に闇を落とした様な、悪寒がした。


ー次の日ー


又、依頼がきた。


「では、行ってきます。」


今日は、谷崎さんと一緒に依頼人の家に向かった。





「此処かぁ…豪邸だなぁ。」


谷「そうですね…」


庭を歩いていると、赤いバラの様な塊が落ちている様な物を見つけた。


「谷崎さん、あれ……」


谷「若しかして!」


そこまで走って行くと、そこにあったのは………


ナイフで滅多刺しにされた依頼人の死体だった。


そして、花壇にカードが刺さっていた。


カードには、『け』と書かれていた。


「昨日と同じカード………真逆、連続殺人?!」


谷「その考えは充分にあるね…」


私達ではどうする事も出来ないので、


警察を呼んでその場を立ち去った。

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雪華 - 栢山さん» ありがとうございます!好みに合って良かったです (2018年3月26日 20時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
栢山 - 闇があるので、とても私好みです(^-^;。 (2018年3月26日 18時) (レス) id: 015d78937e (このIDを非表示/違反報告)
青空ピース - みささん» ご観覧ありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月22日 8時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
みさ - ドストさん推しなのでうれしいです!! 設定めっちゃ好みだし、これからも更新頑張ってください! (2018年3月22日 2時) (レス) id: 2aabce13b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空ピース | 作成日時:2018年3月4日 19時

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