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林檎が三個 ページ3

ー次の日ー


一つ思った。



何故私に殺人の依頼が舞い込む?


何故依頼人が亡くなる?


誰かが仕向けてる?


「可笑しい。」


だって、今日も私の前に依頼書があるから。


「…大丈夫。そんな事……」


そう考えてしまうと、被害者の顔を思い出してしまう。


「ッ……今日は一人で行こう。」


私は足を前に進めた。






「着いた…」


依頼人の家は洋館の様な家だった


『キィ』


門をくぐると、大きな庭に出た。


「……すいませーん!誰か居ませんか?」


そんな言葉を庭で叫ぶ。


此処の庭はある意味変だ。


噴水などが壊れていたり、木や草は伸ばし放題だ。

まるで人が住んで居ないみたいに。




どうやら、外には居ないみたいだ。


「となると、居るのは洋館の方か。」


庭の小道を早歩きで歩いて行く。


『ガッチャ、ガチャガチャ』


洋館の鍵は開いて無かった。


『ドンドン』


「すいません!誰か居ませんか?」


ドアを思い切り叩きながら、大声をあげる。


『キィ…』


ドアが少し開いた。


「すいません、探偵社のm))「久し振りですねぇ、ルノワール。」?!」


何で此処に…


「何で此処に居るんですか?!









ドストエフスキー!」



ド「…酷いですよ。昔は、フェーヂャと呼んでくれたのに。」


「ッ!…昔の事なんて知らない!」



やばい、早く逃げ無いと…この人は……


ド「まぁ、今日は挨拶に来ました。」


「…え?」


ド「………まぁ、楽しみにしてて下さい。それでは。」


「ま、待て!」


ドストエフスキーを追いかけるが、何処にも居なかった。


まるで、道化師に消された様に。


元々此処は、空き家で誰も使って無かったそうだ。


「………」


ー狂おしい程愛おしいです。ー


ー離れては駄目ですよ?ー


ー嗚呼、全てが美しいー


ー貴女の所為で狂ってしまったー


「ッ………」


自分でも分かる。


肩が小刻みに震えている。


太「大丈夫かい?A」


心配そうに私に話し掛けてくる。


敦「何かあったんですか?」


「………」


今、今云うんだ。


ちゃんと伝えるんだ。


私の忌まわしい過去を。


泣き虫で弱者だった私を。


「私は今日、ドストエフスキーと言う人に会いました。」


太「!」


「そして、その人とは家族の様な存在でした………前までは。」


ちゃんと云うんだ。

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雪華 - 栢山さん» ありがとうございます!好みに合って良かったです (2018年3月26日 20時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
栢山 - 闇があるので、とても私好みです(^-^;。 (2018年3月26日 18時) (レス) id: 015d78937e (このIDを非表示/違反報告)
青空ピース - みささん» ご観覧ありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月22日 8時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
みさ - ドストさん推しなのでうれしいです!! 設定めっちゃ好みだし、これからも更新頑張ってください! (2018年3月22日 2時) (レス) id: 2aabce13b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空ピース | 作成日時:2018年3月4日 19時

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