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林檎が六個 ページ10

目が覚めるとそこは…暗闇だった。


冷たい空気が肌を撫で、


私を不安にさせていく


それに


「此処って…」


私が前に閉じ込められてた地下室?


『シンッ』


部屋を沈黙が襲う


「……あ、手錠と首輪、か。」


でも、


鎖に繋がれて無いだけマシだ。


昔は繋がれてたから、一ヶ月くらいかけて、鎖切ったんだよね


余計な事はしない様にしよう。


でも、林檎くらい良いよね?


「林檎食べよー」


手から林檎を出すと、一口齧った。


すると何故か気持ちが少し楽になった。



「あー、自分の異能が自分に効かないって良いねぇ」


林檎美味しい…


甘い味が口一杯に広がる。


不安はもう全て消えてしまった。


まぁ、常人が私の林檎食べたら、即死だけどね。


例えそれが、異能力者だとしても。


「んー、美味しかったー」


林檎を食べ終わり、部屋の中に何があるのか少し分かってきた。


「あ、よく見たら、蝋燭あるじゃん」


すぐそこにあった燐寸を付けると蝋燭に火を移した。


ポゥッと云う様な優しい光が部屋を照らす。


「はぁ。蝋燭って綺麗だなぁ」


ユラユラ揺れ動く蝋燭の火。


昔はこの蝋燭をずっと見てた時あったなぁ。


懐かしい。


あ、そんな事より今は何が部屋の中にあるか


探そう。


「あ、ベッドある。」


しかも、超フカフカ。


「あ!本だ〜!」


よく見たら、奥の方に本棚があった。


「でも、今は暗くて読めないな…明日にしよう。」


興味ある本が一杯だ!


「さ、今日はもう))『ガチャ』」


誰かが部屋に入って来た。


ド「あ、蝋燭見つけたんですね。流石、僕のルノワール」


「あの、眠いんで、寝て良いですか?」


ド「まぁ、寝ても良いですよ。お休みなさい」


「…お休みなさい」


そのままベッドの上で深い眠りについた。






ードストエフスキーサイドー


ド「嗚呼、寝顔も愛おしい」


うっとりとルノワールを見つめる。


ド「貴女が居なくなった所為で可笑しくなってしまった。」


責任、取って下さいね?


ド「お休みなさい」


『チュ』


唇に軽くキスをすると、擽ったいと云わんばかりに身を捩る。


ド「ふふ…」


もう離さない。


害虫の所にも行かせない。


もし、離れる様な事をしたのなら………


僕が貴女の事を殺して仕舞うかも知れませんね。


ド「僕に依存して、一生側に居て下さいね。」

林檎が七個→←林檎が五個



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雪華 - 栢山さん» ありがとうございます!好みに合って良かったです (2018年3月26日 20時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
栢山 - 闇があるので、とても私好みです(^-^;。 (2018年3月26日 18時) (レス) id: 015d78937e (このIDを非表示/違反報告)
青空ピース - みささん» ご観覧ありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月22日 8時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
みさ - ドストさん推しなのでうれしいです!! 設定めっちゃ好みだし、これからも更新頑張ってください! (2018年3月22日 2時) (レス) id: 2aabce13b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空ピース | 作成日時:2018年3月4日 19時

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