No.12 ページ26
貴方「どうしたの、稚奈」
綾瀬「あっ………、一条さん」
綾瀬は振り返り、そっと微笑んだ。
一条は綾瀬と肩を並べる。
綾瀬「今夜は星がとても綺麗だったので…………」
貴方「わぁ…！本当だ」
まるで二人を取り囲むように広がる無数の星々が一条の目には輝いて見えた。
綾瀬「星は綺麗なのに………………………」
そっと綾瀬は口を開く。
綾瀬「なんで人の心は醜いんですかね……」
一条「稚奈…………」
綾瀬「………………っ、私は絶対にあの星のようにはなれません…」
俯きがちな彼女の長い前髪をあげて、目をしっかりと見つめながら一条は答えた。
一条「稚奈の目、僕は好きだよ？僕には稚奈がとても輝いて見える。
きっとそれは………、僕にはもう取り戻す事の出来ない光だから」
綾瀬「一条さん…………っ！？
私、今からとても最低な事を言います。それで貴方が私の事を恨んでくれても構いません。
一条さん、私は……………
貴方にメカクシ団から出て行って欲しいです」
綾瀬は威圧のこもった目で一条を見つめる。
綾瀬「私は、幼い頃に事故に会い、この赤い目を手にしてから虐待を受け親に愛されないで生きていきました。学校でも、同様いじめを受けました。
助けてくれる人なんて誰もいない、愛してくれる人なんて誰もいない。そんな地獄のような毎日が続く中、このメカクシ団と出会いました。
私のこの苦しみを分かってくれる人達に出会えてとても嬉しかった。
もちろん、同い年の私に明るく接して下さった一条さんにも感謝しています。
ですが、皆さんの中心にはいつも一条さんがいる。皆さんは一条さんを愛している。私の事なんて見てくれない。それがとても辛かった。
一条さんがいなくなれば皆さんは私を見てくれる。
だから、メカクシ団を抜けて下さい。
さもなければ…………」
__貴方にメカクシ団から嫌われてもらいます__
そう言い残して綾瀬は立ち去った。
一人取り残された一条はこう呟く。
「やっぱりね」
それは予想していたから一条だから言えた事。
「きたきたきたー！！！なにこれなにこれ！？すっごく面白そうな展開なんだけど！？」
多分こんなにテンションが上がりながら台詞を言えるのも一条だからこそなのかも知れない。
貴方「面白いからいいんじゃない！このゲームクリアしてやるぜー！！！」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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黒猫情報屋(プロフ) - 麻衣さん» ありがとうございます！頑張ります(^^) (2015年7月27日 22時) (
レス) id: aa52dcbe2f (このIDを非表示/違反報告)
麻衣 - 更新を待ってます(≧▽≦) (2015年7月27日 22時) (レス) id: 25213b58aa (このIDを非表示/違反報告)
黒猫情報屋(プロフ) - シンガンさん» すごく嬉しいです！ありがとうございます！！ (2015年7月24日 20時) (レス) id: aa52dcbe2f (このIDを非表示/違反報告)
シンガン - 勝手ながら作ってしまいました;http://to-a.ru/cQIzo1/img1 (2015年7月24日 14時) (レス) id: 1f863e47a0 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫情報屋(プロフ) - カザネさん» すいません！内容を少し返ることにします。ご指摘ありがとうございます！ (2015年4月8日 22時) (レス) id: aa52dcbe2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫情報屋 x他1人 | 作成日時：2015年4月1日 13時
