【黒バス】依存 × 溺愛 (ページ46)

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そして翌日

意外にも祥吾は学校に来ていた

私は虹村さんに叩き起こされて朝練に出て、教室に行って、授業サボってまた戻ったらカバンが置いてあった

ふーん、真面目だねぇ

それとも昨日一緒に歩いてた女目的か？

あ、思い出さなきゃよかった

イライラする

それから会いそうで会わない微妙な感覚を繰り返して放課後になり、虹村さんに頼んだ通りのことを実行した

女と歩いてる祥吾がいたから、見せつけるように虹村さんと腕を組んで仲良さそうに歩いてみせた

これで何になるって話だけど、私が男遊びしてるって噂が流れてくれたらラッキーだ

目の前を通る時にちらっと見たら、機嫌悪そうに睨んでいた

悪人ヅラがもっと悪人ヅラになってる

祥吾の目の前を通過して、私と虹村さんは部室へ入った

虹「………気が済んだか？」

貴「祥吾の機嫌が悪そうで気分が良いです」

虹「性悪女」

貴「褒め言葉ですか？」

虹「はぁ…」

貴「明日は誰に頼もうかな…あ、赤司～！」

視界に飛び込んできた赤髪に声をかける

そこにはいつも周りにいる奴らもいたから、ついでに事情を話した

明日以降、付き合ってくれと言いながら

みんな快く引き受けてくれた

そしてあくる日もあくる日も同じことを続ける

赤司、黒子、青峰、紫原、緑間、黄瀬の順で試してみた

黄瀬といた時の祥吾の顔といったら、見ものだったな

ちなみにあの日からの寝床は虹村さんの家になっている

申し訳ないからと言ったものの、どうやら家族は長い間いないらしく好きなだけいて良いと言われた

「俺も1人よりは良いし」なんて虹村さんが言うもんだからつい甘えている

虹村さんと生活していると規則正しい生活になるな

良いことだ

おかげで虹村さんと生活しだしてから遅刻はしていないし朝練も出ている

遅刻をしていないからかあのいけ好かない学年主任も何も言ってこない

うんうん、良いことだらけだな

虹「仲直りしたのか？」

貴「会ってませんし話してないのでしてません」

虹「……相当だな」

貴「もう腹立つとかはないんですけど、意地です。祥吾が少しは反省してくれたら良いなって思ってます」

虹「どうだかな」

そう言う虹村さんにふふ、と笑いかける

そういえば学校では私の噂が流れているらしい

『佐伯Aは男バスの奴らと遊んでいるらしい』

誰だ流した奴、ありがとう

そうだよ、私は男バスを喰い散らかしてんの

まあフリだけど

祥吾はどんな顔してるかなぁ