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貴「お、お邪魔します」
虹「適当に座れ。何か飲むか？お茶とジュースあるけど」
貴「あ、じゃあお茶を頂きます…」
虹「おー」
虹村さんはキッチンで2人分のお茶を汲んでリビングのテーブルに置いた
お礼を言って一口飲む
…………勢いで虹村さんの家に来てしまった
きっとこの事にも祥吾は怒るんだろうなぁ
虹「で？どうした」
貴「あ………あの、えーと…」
虹村さんにさっきあった出来事を全て話した
全部だ、全部
出来事と、私の思ってることと、つい祥吾に「他の女といるのが嫌だ」と言ってしまったことも
それを言った瞬間に虹村さんは目を見開いて驚いていた
…まあ、そうだよな
私も驚いたし
虹「…………あのお前が？」
貴「そうなんです…私もよく分かってません…」
虹「…本当は嫌だったんじゃねーの」
貴「………そうなんですかね」
虹「嫉妬したわけだ」
貴「う…お、お恥ずかしながら…」
虹「恥ずかしいって…普通だろ？」
貴「…そうですけど、なんか…私がっていうと…」
虹「まあ今までは灰崎の女遊びを許してたわけだしな」
貴「そう、なんです。可愛いと思ってたのに口を突いて出たのがアレとは…」
虹「なー」
貴「…責められて頭にきて、つい言っちゃった節もあるんです。でも………」
虹「今も腹立ってんの？」
貴「…………それなりには」
虹「じゃあ暫く関わらないでいたら良いじゃねぇか。お前らはくっつき過ぎなんだよ」
貴「……そうします。でもただ避けてると逃げてるみたいで悔しいんですよね」
虹「面倒だなお前」
貴「本当、自分でも思います。………あ、バスケ部の人たちに頼んで1日デートしてもらおうかなぁ」
虹「部活はサボらせねぇぞ」
貴「あ、いえ、そうじゃなくて。デートというか、祥吾に見せつけるんです。そういう雰囲気で歩いているところを」
虹「……地味に性格が悪い」
貴「百も承知です。明日は虹村さんでお願いします」
虹「…まあ良いけど」
貴「ありがとうございます！」
虹村さんってほんっと良い人だなぁ
虹村さんに快諾してもらって、明日からそれを実行しようと思う
あ、これで何も思われなかったらどうしよう
…まあその時はその時だな
それより明日、祥吾が学校に来るかが問題だ
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年12月13日 6時
