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屋上に着いたと思ったら腕を引っ張られて、そのまま祥吾の腕の中に収まる
危ねぇ
灰「こうやってると暖けぇ」
貴「急には良くない…」
灰「びっくりした？」
貴「した」
灰「ふうん？まあやめねぇけど」
貴「おい」
灰「まあ、可愛いし」
貴「……あっそー」
恋人に可愛いと言われて照れないほど私は非情じゃない
つーか、今ってもしかして昼休みか？
貴「今って昼休み？」
灰「おう」
貴「いや、飯食えよ」
灰「腹減ってねぇ」
貴「ふうん…」
腹減ってないのか、と思っていたら祥吾の手が服の中に入ってきた
………食欲よりもコッチが勝ったってことか
貴「祥吾」
灰「あ？」
貴「…一応聞くけど何だこの手は」
灰「えろいことしたい手」
貴「ここを何処だか言ってみろ」
灰「学校」
貴「の、屋上な？外ではやりたくないって言ってるだろ」
灰「ダメか？」
貴「ダメだ」
灰「何で」
貴「気分じゃないし、変な夢見て疲れた」
灰「ふーん…」
貴「んっ、お、い！服の中から手を出せ！」
灰「……どうしてもダメかよ？」
貴「ダメだ。キスで我慢してくれないか？」
灰「…分かった」
貴「む、んッ」
言ってすぐに噛み付くようなキスをされた
舌を差し込まれて、私はそれに応えるように舌を絡める
貴「ん、ん……ッ、ぅ、」
祥吾はキスが上手い
私は祥吾の他に男を知らないから分からないけど、でも何となく分かる
とろけそうになるキスをされるから、いつもどうしても流されてしまう
祥吾は場数が違うからな
灰「…ん、」
貴「ふ…っ、はぁっ…」
灰「………可愛い」
貴「んっ、ま、まてって…」
灰「…流されるかと思ったのに」
貴「は…何のためにキスで我慢しろって言ったと思ってんだよ…」
灰「…残念」
貴「その欲は他のとこで発散してこいよ。今日は相手しないからな」
灰「…それ先に言えよ。今から女引っ掛けんの面倒だろうが」
貴「じゃあ放課後は大人しく部活に出る？」
灰「出ねぇ」
貴「虹村さんに言われたのに」
灰「俺、朝に出たし」
貴「……まあ私は出てないけどさ」
灰「しょうがねぇからどっかで適当な女引っ掛ける」
貴「ああ、そうしろ」
祥吾は私が相手をしないと他の女の所へ行く
私が他の男といたら許さないくせに、だ
まあ私も許してるから良いんだけど
私はあまり身体が丈夫じゃないから仕方ない
それに、浮気してる祥吾も可愛いんだ
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年12月13日 6時
