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虹「…お前、放課後は来るんだろ？」
貴「え？ああ、行きますよ」
虹「灰崎もちゃんと連れてこい」
貴「んー、あー、はい」
虹「………聞いてっか？」
貴「聞いてます聞いてます」
虹「……聞いてねぇだろ」
貴「バレました？」
虹「おちょくんのも大概にしろよ」
貴「うわっ、顔怖いですよ」
虹「うるせぇよ」
貴「ふふっ。でも虹村さんの顔、好きです」
虹「……お前なぁ」
はぁ、と盛大にため息をつかれた
ただの感想で、他意はないんだけどなぁ
虹「…それ、灰崎に聞かれてたらどうするつもりだよ」
貴「別にどうもしませんよ？だって本当のことですし、他意はありません」
虹「……でも誤解はされるだろ」
貴「虹村さん、知らないんですか？嫉妬してる祥吾、とっても可愛いんですよ」
虹「…………別に知りたくねぇし。お前って本当性格悪いよな」
貴「そんなことありませんよ」
くすくすと笑って虹村さんをからかっていると、スマホが震える
……あ、祥吾だ
…あはっ、かわいい
「時間かかりすぎ」だって
貴「すいません、祥吾に早く帰ってこいって催促されているのでそろそろ行きますね」
虹「…ほらな」
貴「ふふ、それじゃあ放課後に」
虹「灰崎も連れてこいよ」
貴「まあ、出来たら」
虹「………ほんっと、手のかかる後輩だな」
貴「その方が可愛がり甲斐があるでしょう？それでは、職員室にこれを提出しますね」
虹「おう、またな」
貴「はい」
私は虹村さんと別れ、職員室に入って学年主任へと提出した
めちゃくちゃ嫌味なこと言われたけど気にしない
その後、やっと教室へ帰ってきた私を見て祥吾が腕を掴む
灰「…遅い」
貴「虹村さんと偶然会って、つい喋ってたら遅くなっちゃった」
灰「………虹村さんと？」
貴「…嫉妬した？」
灰「した」
貴「あはっ、かーわいい。大丈夫だって、虹村さんだよ？」
灰「虹村さんがお前を好きになるとは微塵も思ってねぇけど心配なんだよ」
貴「お前も言うようになったな…」
灰「だってお前、性格悪いし」
貴「顔は良いだろ」
灰「あ〜…顔と、身体だけな」
貴「つーかここにいても暇だし、屋上行かねぇ？」
灰「良いけど」
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年12月13日 6時
