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…………
貴「……ん、」
目を覚ますと、身体がどこかすっきりしていた
薬が効いたのかな
………つーか、いつの間に隣に寝てるんだ、祥吾は
規則正しい寝息を立てて眠っている
…多分、私が寝ている間に暇になって寝たんだろうけど
……………そばにいてって、言った気がする
…弱ってればそんな事も言いたくなるよな
うん…
……今はまだ完全に回復してないわけだし、甘えても良いよな
もぞもぞと移動して、祥吾の背中にぴたりとくっつく
とくんとくんと聞こえる心音が心地いい
暖かくてまた眠くなる
すり…と頬をすりつけて抱きついた
そしたら急に寝返りを打たれて、胸板に顔を押し付けられた
貴「うぶ」
灰「…………あんまり可愛いことしないでくんねぇ？」
貴「お…起きてたのか…」
灰「お前が起きる少し前に起きた」
貴「そっか…」
灰「………何だよ、また夢でも見たのか？」
貴「ううん…別に、そういうんじゃないけど……」
灰「あ？」
貴「…あ、甘えたかっただけ、で……」
灰「……………抱き潰されたいのか？元気になったんだろうな？」
貴「うわ、ば、ばかっ違う！んっ、ふ」
ごろん、とベッドに押し倒されてキスをされる
さ、さすがに今は、無理
貴「ば、か…むり、だ…んぐ、」
灰「……キスだけだから」
貴「ぅ……は、ふぅ…」
キスだけ、と言われて、つい受け入れてしまった
……だって、あんな切羽詰まった顔で言われたら断れないだろ
今すぐにでも抱きたいって顔してんのに、私のために我慢してるんだ
キスくらいなら…良いとか、思うじゃん
貴「はふ……ぅ、んん」
灰「ん…っ、は、可愛い」
貴「ぁ……しょう、ご…」
灰「完全にトロけてんな」
貴「ん…けほっ、………もし、どうしてもしたいなら…他のやつのとこ、」
灰「バーカ、熱が上がった恋人を置いて行けるかよ」
貴「熱…？」
灰「……悪い、俺が無理にキスしたからだな。熱上がってるぞ」
貴「………どうりで、なんか…ふわふわするとおもった…」
灰「眠れるならもう少し眠ってた方が良い」
貴「…ねむくない」
灰「眠くない？…じゃあ、くっついてて良いから大人しくしてろ」
貴「………ん」
私は大人しく祥吾にぴったりとくっついた
ああ、安心できる
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年12月13日 6時
