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灰崎視点
灰「…………で？俺のモノに手ぇ出すくらいだから覚悟はあんだよな？」
「ひっ」
あの後、Aを連れて人を探した
Aを襲った奴
名前もクラスも学年もわかんねぇって言うから結構探し回った自信がある
ああでも、虹村さんのことを先輩って言ってたから学年は絞れたけど
さっき、やっと見つけた
灰「Aがお前のこと全然知らなかったから苦労したぜ」
貴「ごめん、興味がなかった」
灰「コイツは俺のなんだから、手ぇ出したらどうなるかぐらい分かるだろうがよ。浮気は許さないからな」
貴「……あれ？祥吾が怒ったら言い返してくれるんじゃなかったのかよ？」
「は…」
灰「あ？ははっ、何だよ、言ってみろ」
貴「ほら、口開けてさ。どーぞ」
「あ…っ、お、お前！」
灰「あァ？」
「っ、コイツ……コイツも、二股してる！」
貴「はァ？」
「バスケ部の先輩と二股かけてんだよ！俺だって誘われたからそれにノっただけで…なのに急に被害者面しやがって、」
貴「…おっと……私に飛び火したな」
灰「ふうん？二股ねぇ…Aが？」
「そ、そうだよ！」
灰「本当か？」
貴「いいや。私はお前だけだよ、祥吾」
灰「…だそうだけど」
「本人に聞いたって本当のこと言うわけねぇだろうが！」
貴「どっちを信じる？」
灰「そりゃあ勿論、Aだろ」
貴「さすが祥吾。大当たり！あとでご褒美あげるよ」
灰「楽しみにしとくわ。ほら、お前は少し離れてろ」
貴「はーい」
「い、や、やだ！やめてくれっ」
灰「自分の女に手ぇ出されてやめるわけねぇだろ」
「ひいっ、わ、悪かった！悪かったよ！もう絶対手ぇ出さないから！」
灰「へーえ？それで？」
「そ、それで…？」
灰「はい、アウト」
悲鳴を上げているソイツを俺は殴った
殴っても殴り足りない気がしたけど、Aもいるしさっさと終わらせよう
Aはその様子をニタリと笑って見ていた
さっき怯えてたのが嘘みたいだな
まあでも、Aは嗜虐的な表情がよく似合う
……さすが、俺のA
灰「A、終わったぞ」
貴「ん」
灰「ご褒美は？」
貴「キスしてやろうか？」
灰「やらせてくんねーの？」
貴「一回だけなら良いけど、お前は絶対に止まらないだろ」
灰「…じゃあキスしてくれよ」
貴「………んっ、ぅ…これで良い？」
灰「…あとでもっと濃いのもらうからな」
貴「あはっ、マジか」
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年12月13日 6時
