オネエ 20話 ページ23
狩崎side
それにしても私、ダメだなぁ…
今は嵐に惚れてて、好きで好きでたまらないのに
どうしても緋色のこと心のどこかで引きずってる。
…もしあの時、またねと言っていなければ。
…もしあの時、緋色が引っ越さなければ。
もし、あの時…
私が告白していたら。
そんなことを考えながら嵐についていくと、いつの間にか
すると物凄い勢いで壁に打ち付けられる。
壁ドンだが、ドキドキするどころかハラハラする。
『…嵐?』
「遠藤のこと、好きなんでしょ。」
『っ…!?』
それは、今までに聞いたことないくらいの低い声で、嵐とは思えない落ち着いて男らしい声だった。
そして
『や、そんなことなi…』
「じゃあなんで!!」
…?
「なんで、ちゃんと否定しなかったの?」
私のことを否定している、そんな虚しい声だった。
『そ、それはっ、その…』
なんて伝えればいいのかわからないまま黙っていると、
「もう、いいわよ。
別れましょ。
今まで悪かったわね。」
言い訳をする余地もなく、嵐は去っていった。
私はただ、その背中を呆然と見ていることしかできなかった。
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yuiki(プロフ) - @ながしん@さん» 今はまだまだ出せてないですけど、これからどんどん出していくつもりです!ありがとうございます! (2018年4月19日 20時) (レス) id: ecc4c0e98e (このIDを非表示/違反報告)
@ながしん@(プロフ) - 男らしい嵐待ってました!更新楽しみにしています(>_<)頑張ってください! (2018年4月19日 6時) (レス) id: 1ec9a70f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yuiki | 作成日時:2018年3月10日 16時