1* ページ3
「暑いなぁ……」
そう言いながら木陰から空を見上げる。
8月上旬。
高校生になって初めての夏休み。
別に楽しみとか、そんなものは無くて、もう2週間が経った。
友達はいない。
でも寂しくない。
私は 自分のまぶたを そっと触った。
中学生の頃から、この目のせいでみんなに嫌われた。
もう…慣れっこだ。
「ぅわっ！ちょっとごめん！」
突然 現れた女の子。
息が切れてるから、走ってきたのだろう。
その女の子は、私がいた木陰に隠れて、周りの様子を見ている。
「あの…どうしたんですか？」
そう声を掛けると、女の子はオレンジの髪を揺らしながらこちらを見た。
「…モモ、さん？」
私がそう聞くと、彼女は首を縦に振った。
「私のこと知ってるんだ！ 嬉しい！
…Aちゃん、だよね？」
「はい」
「やっぱりー！」と言って私の手を握るモモさん。
モモさんとは高校が一緒。
それに隣のクラスだから、知っていても「あ、そうなんだ」みたいな感じ。
「Aちゃんさぁ、なんか困ってることない？」
「え、困ってること、ですか…？」
そう言われて真っ先に思い浮かぶのは、能力のこと。
「特にない、ですね…」
能力のことなんか言っても、信じてくれないだろうし。
「そっか…。
いや、あのね、助けてもらったから何かしてあげれることないかなーって思ったんだけど…」
助けた？
「私、何も してないですよ？」
「いやいや、したよ！
今、ファンに追いかけられてて…」
「Aちゃんがいたから、ここに隠れたの！」
「Aちゃんが いなかったら私、ずっと走ってた…」と、考えただけで恐ろしい！みたいな目をしているモモさん。
いい人、なんだな…。
モモさんが人気なのは、それもあるかもしれない。
「あの、モモさん。
相談、乗ってもらえますか？」
恐る恐る聞くと、笑顔で「うん！いいよ！」と言ってくれた。
「その前に…同い年なんだから、敬語じゃなくていいよ！
私のこともモモって呼んで！」
「う、うん…！ モモちゃん！」
私達は近くにあったベンチに座って、話をすることにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
友達「お前って床ドンとかやられたいのか？」俺「…好きなキャラなら」友達「俺は好... プチ事件発生！君はどうする？ .+: *.あなたにピッタリな男の子のタイプをご提案( 'ω' .｡:+*もっと見る
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はなはな@ふらわぁ(プロフ) - しょり@6233#演劇部さん» ありがとうございます〜！ Twitterでお待ちしてます(*≧艸≦) (2015年9月25日 15時) (
レス) id: 47561be17a (このIDを非表示/違反報告)
しょり@6233#演劇部(プロフ) - はなはな@ふらわぁさん» Twitter歴一週間ですが仲良くしてやってください(ﾟoﾟ;;じゃあ、今晩にでもフォローしに行きますね！超シンタロー推しなのでこの小説大好きです（≧∇≦）応援してます！ではTwitterで！ヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ (2015年9月25日 12時) (レス) id: 93c148657d (このIDを非表示/違反報告)
はなはな@ふらわぁ(プロフ) - しょり@6233#演劇部さん» Twitterやってますよー！ぜひぜひ！良ければフォローしてくれた際に一言くれると嬉しいです！フォロバ致しますので！ 応援ありがとうございます…！亀更新ですが頑張ります〜！ (2015年9月24日 20時) (レス) id: 47561be17a (このIDを非表示/違反報告)
しょり@6233#演劇部(プロフ) - Twitterやってらっしゃるんですか！良ければ繋がりませんか？小説面白いですね！更新頑張って下さい！ (2015年9月24日 14時) (レス) id: 93c148657d (このIDを非表示/違反報告)
はなはな@ふらわぁ(プロフ) - ショコラ@bitter ver.さん» おたおめありがとうございますっっ！！金魚すくいですね！了解しました(*≧∀≦)ゞ (2015年9月16日 22時) (レス) id: 47561be17a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はなはな@ふらわぁ x他1人 | 作成日時：2015年3月10日 23時
