太芥中『買い物』 ページ42
◆
僕の私服を買いにいくだとかで、服屋に来たのは良かった。が…
【買い物】
「太宰、手前はバカか?」
「私は正論を言った迄さ」
とある服屋の前にて中原さんと太宰さんが口論をしていた。その原因は紛れもなく僕であり、また僕の私服のせいであった。
今日、太宰さんと偶然街中で会った。変わらず罵ったりするのかと思えば「あれ、芥川君じゃあないか。今日は非番?」等と聞いてきた。
そもそも小さく頷くのが失態だったのだろうか?
頷いた僕を一目見た太宰さんは、がっくり肩を落としてこういった。
「君、非番なのに仕事服なのかい?」
いえ、私服です。
*
今に至る経路を思い返してみるも、目の前の状況は変わらず。ただ中原さんと太宰さんが口論をしているだけだ。
因みに中原さんは帽子屋の前にいて、僕が声をかけたため着いてきた。太宰さんにものすごくにらまれた。
「あのね中也。芥川君には白と黒が似合うけど、強いて言うと白の面積が多い服が良いのだよ」
「それは間違ってるなァ、太宰。芥川は見た目こそ白と黒しかねェが、着させる服によって雰囲気が変わるんだよ。ほら、あの紫の服は地味過ぎず派手すぎず芥川の為にあるような服だ」
「はあ!?あんなの着せて如何するつもり中也!いくら変態帽子幹部だと言ってもあれは無いよ!」
「誰が変態帽子幹部だコラ!だいたい手前が言ってるあの白多めの服って女物じゃねェか。芥川は男だぞ、男なんだぞ」
「一寸中也?芥川君が男だと何を見て分かるの?もしかして………うわっ!中也最低!芥川君、今後中也には絶対近づいてはいけないよ!」
「何を想像してんだ手前は。だいたいこんな声低くて背の高い…いや…背は…」
「そうだよねー、中也はちっちゃいもんねー、芥川君が大きく見えちゃうもんねー」
「太宰手前ェ!!」
凄い、僕がだんだん離れて行くのに気づいていない。これならさっさと自宅へ帰って銀に何か作ってやれる。
そっと二人から離れて行って自宅へと走り出した。
♀♂
その後芥川さんがいない事に気づく双黒。
芥川さんをめぐって過保護になったり喧嘩する双黒とか好きです。
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エリカ - リクエストいいですか?ドス芥お願いします!できればドストさんがヤンデレな感じのを… (2017年6月10日 18時) (レス) id: e5d2f5896d (このIDを非表示/違反報告)
福地さん(プロフ) - ああああああ!同志がいたっ!なんという幸せ!太芥いいですよね!!!文ストの中で一番好きなcpです!やつがれちゃんの儚い感じがすごい好き!!幸せになって欲しいっ!そして、表ではやつがれちゃんに厳しくしてるけど裏ではやつがれちゃんの事褒めてる太宰さん…好き (2017年4月5日 22時) (レス) id: 4a35111a88 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 桐宮さん» 二重人格好きです。続編にいったので是非…(^^) (2017年2月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
桐宮 - 俺も異常だね。本当に好き。がれちゃん二重人格いい。 (2017年2月21日 22時) (レス) id: a7d473c89c (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - kiiroitoriさん» 同類ですね。わたくしも馬鹿みたいに騒いでドタバタしてますよ(超迷惑) (2017年2月21日 21時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/
作成日時:2017年1月15日 23時