《文スト》 敵に恋しちゃ駄目ですか？

32種類の結果パターン

敵同士という自制心と、揺れ動く恋心の狭間で＿＿… - 2024年5月5日

今日の御相手は、マフィアの小っちゃい強者さんです！
ちなみに、YOUさんは探偵社所属。既に知り合い設定です


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「何だ、また手前か。」


ぶっきらぼうな声に、胸の高鳴りを抑えながら答える。


『何処に居ようと私の勝手じゃない？』


小さく舌を打ちながら私を見る此奴(こいつ)の名前は中原中也。
探偵社である私の敵、マフィアの幹部だ。

随分前に、危ないところを助けて貰ってから、私は此奴(こいつ)に恋をしている。
勿論、誰にも秘密だ。


「で？何の用だ」


腹立たしげに視線を辺りへ向ける彼。


『別に、罠とかじゃないから。』


見かけたから、ただそれだけ。
敵を好きになるなんて許されない事だ。
でも、気付いた時にはもう遅かった。既に、恋に落ちていたんだ。


『偶然見かけたから、小さいのの顔でも拝んでおこうと思って。』

「あぁ!?」


不機嫌そうに私を睨んだ彼に、小さく笑みを零(こぼ)す。


「顔見せンなって言っただろ」

『別に、今日のは偶然だから良いでしょ』


傷んだ胸をきゅっと抑えて、私は笑顔を作った。


『何でもないよ。またね』


一緒に居たい。でも、共にいたらきっと想いを抑えられなくなる。
今日はこのくらいにしておこうか、と背を向けた私の腕が引っ張られた。
咄嗟(とっさ)のことに反応出来なかった私の体が後ろに傾く。


「相変わらず、鈍臭ぇ奴。」

『…何？』


触れた場所が熱い。
頬に熱を集めてそっぽを向いた私の頸(くび)に、彼は赤い花を咲かせた。


『い…っ!?』

「だから言っただろ、俺の前に顔見せンじゃねぇって」


堪えられなくなるんだよ。
そう云ッた彼から慌てて目を逸らす。

困ったものだ。
会う度に、好きが強くなっていく＿＿


ーーーーーー

中也「おい、評価がまだだぜ？終わるまではお預けだな、とっとと済ませねェと…先に襲っちまうかもなァ？」

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中也「鶴援 さんリクエスト有難うな。思ってたのと違ってたら悪ぃな、そうしたら…この俺に慣れるまで、愛してやるよ。」

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