やつがれちゃんが大好きすぎる皆様の重い愛を具現化した短編集。

芥川右固定話 弍 ページ18

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　人虎が渋々帰って行った後、三通目の手紙を見てみた。差出人は、もしかしたら、と思っていたが。



　そして其処には案の定『太宰』の文字が。やはりあの人からだ。内容は…。




『芥川君、今君の家の前にいるよ』




　ただ、それだけ。急いで家の扉を開けた。からかいか？違う。此処はマフィアの粋がかかった所。易々と人虎が入って来られるような場所ではなかった。ならば考えられるのは一つ。


　3人が手を組んでいたとしたら…。



　何が目的なのか。彼らは僕を壁に追い詰め何をしたいのか。





「芥川君」





　突然、後ろから声が聞こえた。振り向けば其処にはあの砂色の外套と青いループタイの目立つ高身長。





「何が」



「久しいね」



「何が目的だ」



「芥川君」





　僕の問いには答えず、覆い被さって抱き締める。そのまま壁へと追い詰められて、2人の時と同じ状況。






「何が目的だ、と聞いたね」





　顎を持ち上げて、軽く唇同士が触れあう程に近くなる。吐息が掛かるなか、太宰さんはさらに続けた。





「中也と敦君と私の三人で賭けをしたのだよ。誰が君を虜にできるかってね」





　愛しむ仕草で頬を撫でる。大きく開いた僕の目と、小さく開いた僕の口。


　太宰さんは優しい笑みを溢してこう言った。






「…君はこうされて誰に一番胸が高鳴った？」






　そんな問いが返ってくるとは思わなかったが、確かに合点は行く。



　ねぇ、と急かした太宰さんへ僕は＿＿。




♀♂♀♂♀♂♀♂


　リクエストありがとうございます。


　その後のやつがれちゃんの答えは想像でお願いします、作者はここまでです(仕事しろ)。

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