死んでたまるか同盟

fighting ページ20

「ヒーローが怪物に負けてちゃ、姉御に面子が立たないッスからね！」

気合いを入れ直した鉄虎くんが拳を握りしめ、目に闘志を燃やしている。

「A殿はNOFAに臆さず、果敢に捜査を続けているでござるからな！女性はか弱いものゆえ、無茶はしないでほしいでござるが・・・」

「あいつは意外と強情だからなぁ。止めるより、勝手にこっちが守った方が早いものだ！」

部長に力強く頷く仙石くん。
Aさんのあの性格は良くも悪くも俺たちを焚きつけた。
行動的なのもほどほどにしてくれないと、こっちがひやひやして気が気でない。

「みどりがいつもより『やるき』がでてるのもA
さんの『えいきょう』ですね・・・♪」

緊張感のないゆったりとした喋り方も、今は落ち着く。

「・・・まぁ、それでAさんの負担が減るなら・・・」

「翠くんのやる気が削がれないうちに、どんどん調べていくッスよ！」

やる気を出した俺より、鉄虎くんの方が全然元気だ。

「ふっふっふ・・・もしNOFAに見つかっても、修行の成果の見せ所。拙者の鎖鎌が火を噴くでござる・・・！」

危険な香りを漂わせ、服の裏に隠してあるらしい鎖鎌に手を伸ばす仙石くん。

落ち着いて仙石くん。なんでそんな危ないものを持ってるのかはわからないけど、忍術ならもっと他のがあるんじゃないかな。

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