fighting ページ21
「そういえば、あまり屋上は調べてなかったな」
「物資を取りに来るくらいしか行くこともないッスからね」
先頭に立つ部長が屋上への扉を開いた。
金属のこすれる音に寄せられてあいつらが現れないか身構える。
ゆっくり全員が外に出て、辺りを見回し、いないことを確認した。
「よし、たまには外の空気を吸わないとな。今日はここで最後にしよう!」
「おぉ、綺麗な夕陽でござるな!海に沈んでいくのが幻想的でござる!」
赤みがかった夕日に照らされ、辺りが一面部長の色に・・・うわ、考えるのやめよう。
部長が宣言してから皆自由に屋上を歩き始めた。
仙石くんは目を輝かせて夕焼けに見惚れていた。
下にいるNOFAは見なかったことにしておこう。
改めて見ると、反射して輝く水面と熱を上げて燃える太陽に心が奪われる。
俺はほう、と息を吐いた。
「『みずあび』がしたいです・・・『うみ』がこいしい・・・」
深海先輩が海を寂しそうに眺めていた。
噴水で水浴びをしない生活は先輩にはやはり苦のようだ。
俺は眩しさから逃げるように夕陽に背を向け屋上を歩き回ることにした。
「・・・サーフボード?」
「それはかおるのですね。よくここにおいてるみたいです」
・・・ああ、UNDEADの。
屋上にあるには珍しいものに驚きつつ、しばらくすると収集がかかった。
どうやら、部長が何かを見つけたようだ。
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純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 普段穏やかな人ほど、怒ると怖いですから。 (2017年11月20日 18時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 純さん» きっと真顔…普段は笑みを絶やさないから絶対に怖いよ (2017年11月20日 17時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 弓弦さんはともかく、皇帝さんのガチギレする状況がわからないですね (2017年11月20日 17時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 純さん» 恐ろしっw (2017年11月20日 12時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 怒ってる間ずっと笑顔だろうな・・・ (2017年11月20日 12時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:純 | 作成日時:2017年11月17日 20時