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茜が一つ ページ2

ピピピピ…ピピピピ


聞き慣れた電子音が、朦朧とする意識のなか聞こえる。


そのうち鳴り止むだろうと思い、Aは音に背を向けるように寝返りをうった。


だが、その音は鳴り止むことを知らず、Aを起こそうと頑張って声をはる。


(………うるさいなぁ)


聞こえてくる音をシャットアウトしようとした時、Aはあることを思い出した。


(…………この目覚まし時計、面倒くさいんだった…)


そう、A愛用の目覚まし時計は、ある部分のスイッチを押すまで音が鳴り続けると言う、とても面倒くさい機能付きなのだ。


うっすらと目を開き、朦朧とした意識のなかで目覚まし時計を探し始めた。


金魚のような視点の合わない目を精一杯動かす。


視界の端に捉えたミントグリーン。


Aは、あんな所に置いたか、と疑問を持つ。


目覚まし時計がある場所は、ベッドから出て数歩の所。


Aは心の中で、昨日の自分を恨んだ。


仕方なくベッドから這い出て、目覚まし時計を泣き止ませることにする。


フラフラと歩き、目覚まし時計がある所まで来た。


片手を口に、片手を目覚まし時計に。


「ふあぁ……ぁ…」


あくびの声と同時に、カチリと目覚まし時計からも音がした。


そのとたん先ほどの事など無かったかのように泣き止んだ目覚まし時計。


(目覚まし時計、買い替えようなかぁ)


そんなことを考えながら、Aはまた、ベッドの中に潜り込んだ。

茜が二つ→←団員No.11 ‐詳細資料‐



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ふぁんく(プロフ) - まやさん» いえいえ!こちらこそよろしくお願いします! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 0f611351c3 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - ふぁんくさん» いつも私の作品を見て下さってありがとうございます!気まぐれ更新の私ですが、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年1月9日 22時) (レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁんく(プロフ) - カゲプロだ!こっちも来ました!更新楽しみにしてます! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 0f611351c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まや | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年1月9日 16時

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