Sweet Happy Valentine.【赤司征十郎】

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こんにちは、トカゲです。

早くもバレンタインネタを書きました。

本来このページは小説を書くところではないんでしょうけど、中途半端な長さなので…

皆さんは本命さんにチョコを渡すんでしょうかね？

私は生憎青春してないので安定の友チョコですが(笑)

まあそんな話しは置いといて、ちょっと早めのバレンタイン気分を味わってみて下さい。

·

貴「あ、青峰くん！黒子くん！」

青「ん？」

黒「なんですか、YOUさん」

貴「今日バレンタインだから、チョコ貰ってくれる？」

黒「え…いいんですか？」

貴「うん！いつもお世話になってるから」

青「いや、そういう意味じゃねぇだろ…」

貴「今から緑間くんたちにも渡しに行くの！」

黒「あ…」

バイバイと手を振って駆けていくYOU。

黒「いいんですかね、これ」

青「これ食ったら殺されそうだよな…」

黒「彼ならやりかねませんね…」

◆◇◆◇◆◇

貴「緑間くん、紫原くんいた！」

二人で歩いている姿を見つけ一目散に駆け寄る。

貴「あのね、チョコ作ってきたの。

良かったら食べて！」

紫「えー？いいのー？」

貴「うん！」

紫原くんにチョコを手渡そうとすると、緑間くんが青い顔で止めに入った。

緑「や、止めるのだよ紫原！」

紫「えー？なんでー？」

「楽しそうな事をしているね、二人とも」

その声を聞いた途端、緑間くんと紫原くんの肩が飛び跳ねた。

貴「征十郎！」

赤「やぁ、YOU。

ちょっと来てもらおうか」

貴「え？」

赤「あぁ、そうだ。

お前たち今日の練習二倍だから」

緑「理不尽なのだよ!!」

そんな緑間くんの声を無視して私の手を引きながら歩く征十郎。

やけに征十郎の歩くペースが速くて時折小走りになる。

貴「ねぇ征十郎！どこに行くの？」

赤「…｡」

私の質問にも答えてくれなくて、どこか怒った様子。

私、何か気に障ることしたのかな…？

顔を俯けて考え込んでいると、急に征十郎が足を止めた。

赤「入れ」

貴「え？…わっ!?」

無理やり入れられたのはバスケ部の部室で、鍵を閉められた。

シンとした中征十郎は私と距離を詰めてくる。

反射的に私は足を引いた。

ジリジリと詰められていく内にベンチに引っかかりそのまま座る体勢になってしまった。

もう逃げられない…

貴「征十郎…？」

赤「チョコ、全員にあげたのか？」

貴「へ？うん。まだ黄瀬くんに渡してないんだけど…」

赤「……｡」

貴「もちろん征十郎にもあるよ！」

赤「俺は、お前にとってあいつらと同じレベルなのか」

貴「え…っん…っ」

征十郎は突然キスをしてきた。

徐々に激しくなっていくそれに私は逆らえなかった。

貴「っ…ふぁ…っせい…ろぉ…」

軽く抵抗しても離してくれず、そのままベンチに押し倒された。

私たち以外誰もいない部室にやらしい音が響く。

貴「ん…はっ…征十郎？」

赤「…すまない」

貴「え？」

赤「YOUがチョコを皆に配ってるのを見てどう仕様もなく腹が立った。

恋人である俺はまだ貰ってないのに…」

征十郎はシュンとした顔で私を見た。

そんな顔に思わず笑みが溢れる。

貴「本当は征十郎には帰りに渡そうと思ってたの」

赤「なぜだ？」

貴「だって征十郎はモテるでしょ？

他の女の子のチョコを受け取ってるところなんて見たくなくて」

そう言うと征十郎は呆れたようにため息をついた。

赤「俺はYOU以外のチョコは貰ってないよ」

貴「え」

赤「全部断ってるに決まってるだろう。

YOU以外のチョコなんていらない」

貴「～～っ」

その言葉がどう仕様もなく嬉しくて、私は勢い良く征十郎を抱きしめた。

貴「ありがとう、征十郎」

そう言って頬にキスをして、征十郎用のチョコを渡した。

貴「私、皆にもチョコ渡したけど、このチョコは皆のとちょっと違うの。

征十郎の事だけを考えて作ったチョコだから…」

そこまで言うと征十郎に唇を塞がれた。

甘い、甘いキス。

貴「征十郎、好きだよ…」

赤「あぁ、俺も…」

──Happy Valentine.

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