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〇昔の幻妖、幻妖最古の狐について


昔の幻妖は今の幻妖より2周りほど大きく、また人間と契約していないので人間との会話はあまり出来なかった。
幻妖の中には、ごくひと握りだけ「幻妖最古の狐」というものが存在する。
その者達は狐の中でも昔から存在している狐で、他の狐とは違い、その子孫までもが多少の魔術、人間への乗り移りが行える。人間(幻妖)は共に大王と同じくらいにその存在を崇拝している。

現在の狐と幻妖最古の狐の子孫はまったくの別物である。


現在に渡るまで、幻妖最古の狐の子孫は大王に対して乗り移りを繰り返している。使える魔術に関しては、「他人の思想を変える」という術    と言われている。








〇昔からある言い伝え




_白夜に伝わる言い伝え



まだ、国に人間が少なかった頃。
この頃の幻妖達は、まだ血が濃い頃であり、乗り移りや多少の魔術を使うことができた。
ある時、幻妖の中でも地位の低い「幻妖最古の狐」は、他の幻妖から住処を奪われ途方に暮れていた。食べ物を奪われ、住処を奪われ、もはやなにも残っていない狐は泣くことしか出来なかった。
そこへ、1人の青年が通りかかる。優しい目をした、青い着物の青年は、狐達に住処を与え、食べ物を与え、ほかの幻妖を追い払ってくれた。
「なにか感謝をしたい。」狐がたどたどしい言葉でそれを青年に伝えると、青年は笑顔で「僕は、人間と幻妖みんなが仲良くしている国を作りたいんだ。これくらい、夢のためなら感謝されることでもないよ。」と答える。狐たちはその姿に感銘を受け、「この人間を守る」と心に誓った。
それからしばらく平和な日々が続く。狐たちと青年は仲良くなり、他の幻妖達も青年の周りに集まるようになっていた。幻妖達と青年は、毎日遊び、働き、話して楽しく暮らした。この頃から、他2国は幻妖狩りを始めるようになる。
とある日。その日は稀に見る豪雨の日だった。青年は狐や幻妖達を雷の落ちない安全な洞窟へ避難させると、雷に怖がる幻妖達へ「僕が着いてるから大丈夫」と伝え、1夜を幻妖達と共に過ごすことに決めた。しばらく経って雨が弱まり出した頃。遠くから大人数の足音が聞こえてくる。青年は、人間が迷ったのかもしれないと「危ない」と止める幻妖達を振り切って洞窟から数歩出た。次の瞬間、青年の頭に銃口が向けられる。「お前の後ろの洞窟に居るのは幻妖だな」低い声で青年へ問う男は、紛れもなく幻妖狩りの人間だった。
危険を察知した青年は、「君たち、洞窟の反対側から逃げるんだ!早く!」と叫ぶ。「くそ!お前ら、洞窟の反対へ走れ!」と幻妖狩りの男は部下に怒鳴るが、幻妖達が走るスピードには追いつかない。幻妖達は青年を横目に必死に逃げた。


幻妖達がしばらく逃げたあと、森の中に1発の銃声が響く。嫌な予感がした狐は、元きた道を戻って青年の元へと急いだ。だが、着いた時には、青年は頭を撃ち抜かれて死んでしまった後だった。悲しみに暮れた狐は3日程青年の亡骸の前で悲しんだが、悲しみはだんだんと青年を殺した男への怒りに変わっていった。仲間の狐を集めた「幻妖最古の狐」は、今から自分が青年の体に入ること、自分が死んでも子孫が青年の体に入ること、青年の言っていた「幻妖と人間が仲良く暮らす国」を絶対に、何年かかってでも実現させることを伝えると、直ぐに青年の体へと乗り移った。青年に乗り移った狐は自分の事を「大王」と名乗り、白夜の人間に「この青年はどの人間よりも高貴な存在である」と魔術をかけ、他の幻妖達には「人間と契約を交わして幻妖狩りを殺すように。そうすれば、君たちに住処を与えてご飯も与える」と誓約をもちかけた。幻妖達はもちろん承諾し、この時から人間と幻妖達は共存するようになった。

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作者名:蛸味噌、けしごむ、モノクル | 作成日時:2022年11月25日 12時

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