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あなたの本日の占い結果です - 2024年4月27日

若武ver.
チョコ

若武side

今年のバレンタインも、俺はいっぱいチョコをもらった。
でもアーヤからは、もらってない…

ま、よっしゃ、この量じゃ絶対美門に勝つ！
事務員さんに渡されたチョコは2つの紙袋に詰めてあって、俺は書斎の床に全部出した。
一つ一つを綺麗に並べ、数え、写メを撮る。
今年は63個、画像は美門にLINEで送信した。

スマホをポケットにしまい、列に並べらてたチョコを見つめる。
どれから食べよっかなぁ〜
一つ、目に留まったのがあった。
眩しい緋色のラッピングで、金のリボンで飾り付けてある。

カッコよくて、めっちゃ目立つ。
ほんと、俺みたい。
リボンの間には、小さな金の封筒が挟んであった。
俺はそれを抜き出し、金のボーダーが光るメッセージカードを読んだ。
うそ…
アーヤからだ…

アーヤside
数日前

KZ専用のチョコレート・ポストは、入り口に置いてある。

私は秀明バックに入れた、チョコを見る。
若武の為のバレンタイン。
手作りした、サッカーボールの形のチョコ。
ラッピングは、ハリー・ポッターのグリフィンドールをイメージしたんだ。
若武は目立つことが好きだから、派手なチョコ！

でもきっと、他の女子からもらうチョコの山の中に埋もれるだろうな。
若武は、一応モテるからね。
そう思うと、あげる意味ある？、と心の中で聞いてしまう。
でもいいんだ、気付かれなくても。
チョコをあげることで、なんだかスッキリすると思うんだ。

「あ、アーヤ！」

ちょうど入り口の前に立っているのは、翼だった。
翼はHSだけど、お構い無しに秀明ビルに入ってくる。

「これって、KZ用のチョコレート・ポストだよね。」

翼が呟く。

「アーヤはチョコ誰かにあげんの？」

私は思わず頷く。
翼はため息をついた。

「KZの誰かだろ？俺じゃない、小塚と七鬼も違う。若武か、上杉か、黒木だ」

ちらっと私のバックを見る。

「派手な包装…若武だ」

ズバリ、的中！

「早く入れなよ。ポスト、目の前だよ」

私はこっくり頷き、チョコをポストの中に入れた。
スーッと、体が軽くなった気がした。

「アーヤ、俺は応援してるよ」

翼は悲しげに微笑み、秀明から出て行った。
ありがとう、翼、頑張るね。

若武side
今

アーヤの家まで走る。
息を切らして、ドアフォンを鳴らした。
玄関に出てきたのは、アーヤだった。

「若武！」

驚いたように声をあげる。
この表情も、笑う顔も、怒る時も、全部可愛い。
素直に言う。

「俺もアーヤのこと、好きだ」

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ラッキーKZキャラ

立花奈子

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