王子様に迫っちゃいました。【歌い手日替わり】

5種類の結果パターン

皆が憧れる王子様だけど―――・・。 - 2024年4月26日

王位継承候補第一位→コゲ犬

〜〜

「疲れた。」

「ちょっ・・王子!!」

分厚めの本をパタリと閉じ、彼は息をついた。

――めでたく王室教師と呼ばれている私には、手におえない王子様。


・・本気になれば天才的なのに、勿体のない王子様だ。


――しかし、ここで諦めれば、

“王子の教育を怠った”と怒られ、悪ければ王室追放になるかもしれない。

それだけは避ける―――!!

「まだ時間になっていません!!王子、テキストを・・」

「大体さぁ、歳が近すぎるんだよね。二つも違わないでしょ?」

「う・・で、ですが・・その・・」


その通りだ。まだ私、若いもん。若いけど、王子よりは年上だ。

だから、言うことは聞いていただきたい――!!のだが、


「先生って、恋人いなさそうｗｗ」


――今、馬鹿にされた?悔しいな。本当にいないから余計に悔しいぞ?

「王子、いくら王子でもそれは女性に対して失礼です。」

「あぁ、ごめんごめん。そういう意味じゃなくてさ。
恋人とか好きな人とか、純粋に決められるのは幸せだよ?」

―――・・あぁ、なるほど。

そこで、悲しそうな表情をされたらたまらないだろう。

「婚約者に、悩まれてるんですか?」

「・・まあね。一度もあったことない人と結婚とか・・正直嫌で・・

だから・・」

彼は座ったまま、傍らに立つ私の腕をひき、

唇同士の距離を限りなく詰め、要領よく舌まで入れた。


「先生と・・・もっと・・・別の授業がしたい・・。」

〜〜

「教える前に、コメと評価。」

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