【歌い手】病棟305号室

25種類の結果パターン

治療薬は、先生自身＿ - 2024年5月4日

今回はvip店長さんのようです。
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「96先生、コレ」
「…あぁ、ありがと」

コーヒーの入ったカップを手渡す。
今、俺は休憩中。
さっきある患者さんの手術を終えたばかりだ。

先程会話を交わしていた人は96猫先生。
金髪で小柄、少年…と言ったらアレだけど、まぁ男の子っぽい声をしているが、女性だ。
俺は男だけど、女の子っぽい声してるから、声だけ聞くと、どっちがどっちか分からないらしい。

「…どうなのよ」
「何が?」
「YOUちゃんの容態」

元気だよ、と言いたいところだが、答えられない。
ぐっと唇を噛み締めて、うつ向く。
そんな俺を見て、96先生は溜め息をつくと、こう言ってきた。

「喉の炎症が酷く、まともに食事が出来ない。喉が腫れている為、言葉が聞き取りにくい。ウイルスは転移して、肺に到達…」

…どこまで知っているのか。
96先生が言ったことは、紛れもない事実だ。
俺が担当している患者、YOUの、今の状態。
だからさっき、手術した。
痛みを抑える薬を飲ませたから、今はまだ寝てると思うけどね。

「一言、言わせてもらうね。…もっと早くに手を打つべきだったと思うよ」

それだけ言うと、俺の反応を待たずに、部屋から出ていった。

しばらく近くにあった机に突っ伏していると、ドアをノックする音が聞こえた。
「はーい…」と自分的には気の抜けた返事をすると、ドアが開いた。

「先生…」
「ん〜…?」

顔を上げると、そこには、YOUが立っていた。
大きめのパーカーを羽織り、不安気な表情をしてこちらを向いている。
なんと言うか、「萌え」と言う表現が似合いそうで…じゃなくて!

「え…と、どうしたの?」
「そ、の…せんせ…だい、じょ…ぶ、かな、…て」

…聞き取りにくかったが、言いたいことは大体分かった。
俺のことを心配してくれているのだろう。
患者に心配されるとは、まだまだってことか?

「ありがとう、YOU。先生は大丈夫だから、ベッドに戻りなさい?」

頭を撫でてやると、にぱっと笑顔を見せてきた。
子犬に見えてくるのは気のせいだと信じたい。

＿早く、治ってくれることを願います。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★★★
• 健康運: ★★☆☆☆
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキー教科

物理　担当：びすさん

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