【おそ松さん】SIX SAME FACES

9種類の結果パターン

どうぞ、お好きな松を - 2024年5月3日

おそ松 Type A



「ねーYOU暇ー」

「知りません」



普段バイトを詰め詰めに入れて働いている私の貴重な休み。
それが毎日ニートの松によっていとも簡単に崩壊。

ピンポンなってドアを開ければ、赤いパーカーを着たおそ松さん。

「暇だから来たー」と言う彼は靴を乱暴に脱いで家に入り込んできた。

「弟たちいないんだよぉ、俺寂しくて死んじゃうからお願い」と縋られ今に至る。


「ねぇ。今二人きりだね」

「・・・そうですね」

「イヤラしいことしちゃう？」

「人様の家で何言ってるんですか」


「だよねー」と笑うおそ松さんをよそに、立ち上がってお茶でも出そうと冷蔵庫を探る。

注いでるがてらにふとテーブルを見てみると、持参したトランプを広げて鼻歌を歌っている。



「YOUー！トランプしようぜ！」

「え、二人でですか？」

「そうだよ？これでも俺得意なんだから」


鼻の下を指で掻いて得意そうに私に言うおそ松さん。
てか二人でなにが出来るの。神経衰弱とか？


「おそ松さんも、大変なんですね」

「え？」

「お兄さんだから、弟に本音とか言えないんじゃないですか・・・？」

「いーや？俺がただ暇で誰かと遊びたいだけー！弟たちじゃなくてもなんでもいいの！」



「あいつらだってそれぞれ事情があるんだし」とトランプの束を持って歯を見せながら楽しそう。


「私とでいいんですか？」

「当たり前だろ？だったら俺ここに来てないよ」

「ふふ、そうですね」



コップをテーブルの端側に寄せて席に着くと、不意におそ松さんは私の手を上から覆った。

なんだかんだ私より大き目の手にドキッとする。


「俺さーあいつらにいっつもYOU取られちゃうから、今日は独り占めできて嬉しいよ」


お決まりをスマイルを私に決めつけると、ずっと手を覆ったまま「なにしよっかなー」なんて呟いた。



「おそ松さん」

「ん？」

「じゃあ私も、おそ松さんの事独り占めですね！」

「・・・！」



少し驚く様子を見せると頰を染めて「おあいこだな！」とひとつ微笑んだ。



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「じゃあこのまま今夜俺とヤっちや」

「しません！！」

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