松野家の恋愛事情には兄とか妹とか関係ないそうです。【おそ松さん】

9種類の結果パターン

兄ちゃんとイイコト、しない？ - 2024年5月10日

「えーっ…と？」


「…」


「カラ松…兄さん？」


「…」


「おーい…」


「…っは、え、と…何だ？」


「釣り…行かないかって」


「あ、あぁ、釣りだな！いいぞ！」





最近、カラ松兄さんが
私の顔をじっと見ながら静止することがある

声をかけても身体を揺すっても
全く反応しない





「ねぇ、カラ松兄さん」


「どうした？sister」





不審に思った私は
直接本人に聞いてみることにした





「最近さ、よくぼーっとしてるけど何かあったの？」





するとカラ松兄さんの肩がびくっと跳ねた

私はそれを見逃さなかった





「なになに〜？とうとう彼女でもできた？」


「ち、ちが…っ！」





顔を近付けて、馬鹿にするように言うと
カラ松兄さんの顔が赤く染まる





普段見れないカラ松兄さんの反応が面白くて
私は調子に乗っていた





「ほらほら、言いなよ〜」


「ち、違うんだ」


「恥ずかしがらないでさ、誰にも言わないから！」


「いや、だから…」


「あ〜、母さん達喜ぶだろうなぁ」





その時、急にカラ松兄さんの動きが止まった
けれどその目は私の姿を捉えている





「お、きた？」





いつものかと思って
カラ松兄さんの顔をのぞき込む





「…えっ」





すると急に両頬をおさえられたかと思うと
唇にあたたかい感触





「は…」





頭が追い付かない





ふと、カラ松兄さんが口を開く





「…YOUが悪いんだからな」





暫しの沈黙





「はあぁぁぁぁぁあっ！？」


「ぶべらっ！？」





全て理解し、叫ぶと同時に
未だに近くにあったカラ松兄さんの顔を叩く





「は！？は！？妹に何してんの！？」


「何って…キ＿＿」


「言うな馬鹿！！」





一通り思いを吐き出し
その場に膝から崩れ落ちる





「私の…初めてが…兄さん…」





私の呟きを聞いて
カラ松兄さんは顔を明るくさせる





「…！初めてだったのか！」


「何なの！？兄妹が初めての相手ってほんと何なの！？」





吐き捨てるようにそう言うと
カラ松兄さんはキョトンとした顔をして





「愛に血の繋がりは関係ないだろう？」


「関係大アリだわ！！」


「確かに母さん達を喜ばせることはできないだろうが、俺達が幸せならそれでオゥケィだろ？」





とか言いながら顔を近付けてきたから
もう一発顔面にお見舞いしてやった









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「評価してくれたら子守唄を歌ってやるぞ！」

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