＊黒ﾊﾞｽ【吸血鬼編】日替わり＊

22種類の結果パターン

血も体も、俺のモノになるって誓えよ - 2024年5月10日

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〔降旗光樹〕


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それは果たして恋だったのか。



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「もう…ここに来ちゃいけないって言ったでしょ？」


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森の奥に佇む大きなお屋敷。


そこに彼はいた


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いつも優しい笑みで、だけどちょっと困ったように私を咎めて


だけど私が何度言い付けを破ろうと、無理に追い返したりはしなかった


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優しいひと


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「みんな吸血鬼を怖がるわ、この屋敷に誰も近寄ろうとしない」



「……」



「大昔に綺麗な女の人が吸血鬼に気に入られて、この屋敷へ連れ去られた、って」



「……」



「そんなものは迷信なのに」


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根も葉もない伝説のような話を信じる大人達は滑稽だ、と笑って見せる


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だって私が知ってる吸血鬼はこんなにも優しい


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「…何でそう思うの？」



「どうして？だって光樹は優しいわ」



「無防備だなぁ」


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責めるような声色にビックリして言葉を止めた。


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「優しくするのは血が目当てだったとしたら？」


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悪戯っぽく、冗談みたいにクスリと笑う、眼が

ケダモノみたいにぎらぎら光る


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「忠告はしたよ、何度もね」


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優しい？―――違う


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結局逃げられない。


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固まって動けない私の手を彼が取る


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「目を反らさないで」


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持ち上げて手の甲にキス。

そのまま人差し指に赤い舌が這った。


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end


「大昔に吸血鬼に気に入られて屋敷へ連れ去られた、綺麗な女の人」


は、お気付きでしょうが黒子の方の2人です(笑)


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