箱 入 り K Z 【日替わり】

8種類の結果パターン

箱に入っていたのは？ - 2024年4月26日

箱入り「七鬼」 ・通常包装
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休日。



特にする事もなく、のんびりと過ごしていた。

寝転びながら、興味のない ファッション雑誌をパラ見していると、




ピンポーン




『宅配便でーす』


やけに元気な郵便配達員の声を聞き、私はのそのそと起き上がった。

ダルい体をなんとか奮い立たせ、玄関の扉を開ける。


「あっ、お届け物です。こちらに印鑑、お願いします」


印鑑を取ってきて、はんこを押した。

満足そうに配達員さんは頷き、帰って行った。

私は、下に置かれている荷物に目を向けた。

大きいダンボールの上に、その二まわりほど小さいダンボールが積まれていた。

持ち上げようとすると、


「重っっ！！？」


何が入っているのか、とても重くて、二つ一緒に持ち上げられそうになかった。

仕方なく、一つずつ持ち上げて、家の中に運んだ。


「ふぅー……さて、何が入ってるんだ？」


先に、小さいダンボールを開けた。


「あっ、これ！頼んでた、KZの本だ……！」


図書館の本じゃ物足りなくて、全巻通販で買ったんだった…。

感動していたんだけど、ふと 大きいダンボールを見て、思った。


「じゃ、これ、なんなんだろ…？同じ会社だよね…」


恐る恐る、その箱を開けてみると……


「ここせっま……あ、何か開いた」


中から聞こえてきた呑気な声に、気が抜けそうになった。

でも、目の前に広がる光景があまりにも信じられず、すぐにパニックに陥ったんだ。

だって箱の中に、あの七鬼くんが入っていたから。


「……な、んで」

「あ。お前ありがとな、開けてくれて。ずっと苦しかったんだ」


ムクっと起き上がり、礼を言われた。

起き上がる瞬間、ふわっと宙に舞った紫色の髪に見とれてて、聞いていなかった。

すると、七鬼くんは、私の視線に気づいたのか、髪をすっと持ち上げて、私によく見えるようにしてくれた。


「うわー…！」

「これ、気になんの？」

「うん、だって、すっごく綺麗！」


興奮しながら答えると、ふっと優しく目が細められた。

思わず、ドキッとした。

そんな目、するんだ……

小説では、不思議ちゃんというイメージしか無かったから、意外だった。


「じゃ触ってみる？暑いし、くくってくれると助かるかも」

「良いの！？じゃ、じゃあ…」


七鬼くんの後ろに回り、髪を掬いとる。

サラサラで、繊細な髪だった。

三つ編みにしてあげると、凄く喜んでくれた。

七鬼くん、可愛いな。

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4

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南 - この方角に福があるはずです

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