+ NARUTO 暁 〜もう１つの物語〜+

Aさんの診断結果

黒い女(デイダラ)女が言っていた場所は確かここのはず。辺りを見渡すと緑溢れる草原と真っ白な花が咲いていた。そして目の前には大きな一本の木が立っている。風が吹くとサワサワと木の葉や草をなびかせている。

泥「こんなところにこんな場所があったなんてな、うん……」

A「やっぱり来てくれた。」

振り向くとさっきいたあの女が立っていた。微笑みながら一歩一歩オイラに近づいてくる。

泥「おい。急にいなくなったり額当て落としたり…お前一体なんなんだ、うん。」

A「私もわからないの。」

泥「あ？」

A「なぜ私がここにいるのか、私は何者なのかわからないの。思い出せないのよなにもかも。」

女はそう言うとにこっと笑った。なにがおかしくてそんな笑えるのかオイラには分からない。この女は何者なんだ。

A「はぁ……でもよかった。あなたに頼んでよかった。あなたらならきっとここまで届けにきてくれるって思ってた。本当にありがとう。」

泥「…………別にどうってことじゃねぇよ、うん。」

そう言うと女はまた笑った。そしていなくなった。いや、いなくなったというより消えたんだ。

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