黒バス 短編集 【オレンジ】

【誕生日】　緑間真太郎　ナッシーsリク ページ34

あたしの幼馴染は、バスケとおは朝占いが好き。
　
というか、欠かさないが適切な言葉かもしれない。
　
そんな幼馴染に、あたしは何年も片想いしている。
　
だけど、告白する気もないし、勇気すらない。
　
だって、彼はあたしになんて興味ないし、振られるのは分かりきってる。
　
　
「誕生日なんて忘れてたよ。」
　
教室に入って第１声は、これだった。
　
同クラの友達に『誕生日オメデトー』とプレゼントを渡され
　
今日があたしの誕生日だったことにやっと気づいたのだ。
　
「自分の誕生日を忘れるなんて、とんだ馬鹿なのだよ。」
　
あたしの背後に位置した入り口から、聞き覚えのある声が鼓膜を揺らした。
　
「あ、真ちゃん。朝っぱらから、馬鹿なないよ、馬鹿は。」
　
「本当のことを言ったまでだ。」
　
真ちゃんはそう言うと、あたしの席の後ろにカバンを下ろした。
　
誕生日だというのに、真ちゃんは「おめでとう」の１言もかけてくれず
　
そのままHRの開始を告げる鐘が鳴り、あたしは真ちゃんの前の席に座る。
　
「はぁ…。」
　
真ちゃんに片想いして、早１０年。
　
あたしは、想いを告げられないまま１６歳になったんだなぁ…。
　
「A、これをやるのだよ。」
　
と、背後から手渡されたのは、小さく折りたたまれた紙。
　
手紙を開くと、あたしの眼は丸く見開いた。
　
『誕生日おめでとう。今日の帰宅は俺と同伴なのだよ。これは命令だ。』
　
と、達筆な字で書かれていたのだ。
　
「…誕生日にまで、命令しないでよ。馬鹿真ちゃん。」
　
　
誕生日
　
お前の誕生日くらい、覚えてるのだよ。まず、忘れるはずがないのだよ。
　
　
(で、一緒に帰ってあげてますけど、何なのかなぁ？)
　
(まず、Aは鈍感すぎるのだよ)
　
(…は？)
　
(俺がどれだけの長い時間、お前にこ、好意を持っているか分からないとは)
　
(え？…え？////)
　
　
ナッシーs
　
火神、緑間、共にリクありがとうございました。
　
『告白』ということでしたが、どうでしたでしょうか？
　
緑間の方は、微妙な仕上がりになり申し訳ございません。
　
　
よければ、またリクしてください。

【容赦はなし】　黄瀬涼太　小雪sリク→←【秘密】　火神大我　ナッシーsリク

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す