【黒バス】素行不良が緑髪のお姉さんに恋をする話【高尾和成】

二十話　灰崎クンおいでませ〜 ページ22

…〜♪


軽快な音楽を鳴らせながらブブブ…と振動をはじめた携帯をつかんで、
どうせあの人だろーな。なんておもいながら、それを耳元へあげる。

「もしも〜し」

「おい灰崎ィてめぇ学校はどうしたよ、俺がお前の責任係になってんだからちゃんと来い！！」

ほら、やっぱり虹村さんだ。

耳に当てた携帯からおなじみの人物の声が聞こえるのを確認して、

「今日熱でたんで休みますーあーツライツライげほっげほっ」は、ふざけんなてｍ」――ブチッ。

…即座に電話をきった。
次にもうコレを使うことのないように電源もきり、ポケットの中にしまってから、
そろそろ怪我の痛みも引いてきたし、外にでようか、なんて。

そんなことを思って、外に出た……ら




「はぁいどうもこんにちはァ？」

「…、え、……ち、ちわーっす…」



今一番会いたくない、クソこえぇ先輩がそこに立っていた。

(……まて、さっきの電話が終わってから何分もたっていないはず。なのになんで。)




コンマ一秒。


――バキッ、


「ふっごァ！？」


「はい灰崎クンおいでませ〜」


…寝起きの体に強烈な一撃をくらわされ、あえなくお陀仏となった俺は、
そのままいつものごとくズルズルと引きずられ、抵抗むなしくつれていかれるのだった。

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