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今日はくすみピンクのストレートテーパードパンツに白ブラウスに黒のパンプスという如何にもOLっぽい服装。パンプスは部屋上がる時脱いだけど。
下ろしていた髪を括りそれでも肩を越すほど長くなった髪。そろそろ切りに行かないとなぁ、と思うけどそんな時間ない。
髪を括ってキッチンに戻ると悟は黒のジャンバーを脱いで白のワイシャツのボタンを1つ開けて腕まくりをしていた。
『括ってきたよ。』
どう?と髪を見せるとニマニマと笑っている。
五「なんか今日の僕らの格好会社員みたいだね。」
『確かに?』
五「このまましちゃう?」
スルッと私の腰に腕が伸びてきて身体を密着させられた。その時有栖川さんの香水の匂いが鼻についた。
『……お風呂入ってからじゃないと今日はしない。』
五「え〜、残念。」
ぱっと私から離れてまな板と包丁を取り出し始めた。
五「理由聞いてもいい?」
『………いやだ。』
なんか言ってしまうと自分が小さい人間みたいで言いたくなった。
五「当てようか?」
鶏肉を切り始めた悟が私を見て言った。
五「香水の匂い、着いてるのが嫌なんでしょ?」
『わかってんなら聞かないでよ。』
五「言わせたかったの〜。」
『性格悪いなぁ。』
そう言いながら私は1人用の鍋をIHに置いて、冷蔵庫からミネラルウォーターを取って適当に入れた。
『味付け悟がする?』
五「Aがしてよ。」
『五条悟特製鍋焼きうどんじゃないの?』
五「Aが作った方が美味しそうだもん。」
『なにそれ』
意味わかんないと笑うと悟は少し安心したように笑った。あ、また気使わせてる。
『じゃあ美味しく作るね。』
まぁ全部目分量で好みの色になるまで適当に入れるだけなんだけどさ。
『うどんくださーい。』
五「はーい。」
鶏肉を切り終わって暇になった悟が冷凍庫うどんをわざわざ袋から出して渡してくれる。
『出汁と醤油と料理酒出してもらっていいですか〜』
五「はいはーい」
悟に調味料を出してもらってる間に私は鶏肉と油揚げとワカメを入れてから鍋の蓋をしめた。
『はい、放置します。』
五「沸くまで?」
『沸くまで。』
五「じゃあちょっとだけ僕の時間ね。」
鍋を見ている私の右横から、身体を少し重ねて右肩に顎を乗せた。
『危ないよ。』
五「くっつくだけだから。」
悟は左手を私の腰に回して、前で組んでいた私の手を右手で握った。
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華渚(プロフ) - もも汰さん» めっちゃ褒めてくれるじゃないですか!!ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!更新頑張ります! (2020年11月28日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
もも汰(プロフ) - 最初から読んでいますがやっぱり面白いです……!!感動する所や笑える所、考えさせられる事がたくさんあるので最近はずっとこの小説読んでいます笑 続編でも更新頑張ってください! (2020年11月28日 7時) (レス) id: 4ac9f60d16 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 鈴さん» 話の量多いですよね、私文章を纏める力がなくてダラダラ書いてしまうんです。ごめんなさい。全部読んで頂けて嬉しい限りです!更新頑張ります! (2020年11月25日 0時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - や、やっと、やっと追いついた!!今ようやく最新話です← ハマったの最近なんですが、もう読むの楽しいです!更新、ゆっくり待ってます。 (2020年11月24日 22時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます!今からイチャイチャターンなのでいっぱいニヤニヤして貰えるように頑張ります! (2020年11月24日 3時) (レス) id: 18351af9b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年11月18日 21時