家で ページ39
家の前に着いて悟が言った。
五「あ、ミスった。僕んち酒類無いわ。」
『知ってるよ。』
貰った合鍵のカードキーでエントランスの自動ドアを解除して、1人スタスタとエレベーターまで歩く。
五「え、知ってたのに着いてきたの?」
『うん。』
いつの間にか戻した目隠して表情までは分からないけどちょっと驚いてる声色。
『ダメだった?』
チラッと上を見ると私をぽかん、とした顔で見つめている悟が目に入った。目元見えなくても表情なんて意外とわかるもんだね。めちゃくちゃマヌケ顔。
『………なに』
五「いや、いい女になったなぁって。」
マヌケ顔がすぐ元に戻っていつものしたり顔に戻ってそう言われた。
『……、意味わかんない』
顔の距離も近くてなんかドキドキしたからすぐ顔を逸らして到着したエレベーターに乗った。
五「あ、元々いい女だったよ?」
『そういうことじゃない。』
五「え〜?じゃあ何よ。」
私の後ろを着いて悟もエレベーターに乗り込んで、他愛もない話をしながら部屋に向かった。
『今日のご飯何がいい?』
五「たまには僕が作るよ。」
『えっ!?悟料理できるの?』
五「僕を誰だと思ってんの。」
『呪術師としては最強。プライベートポンコツ。』
五「1週間まともに寝てない奴にそんなこと言われたくありませ〜ん。」
冷蔵庫を覗いていた私の頭をガシッと掴んでくる。
『痛い痛い痛いっ』
五「痛くないって言えば意外と痛くないよ?ほら、言ってみな?痛くない痛くない」
『いったいわ!!ばか!!!』
単純な握力だけでリンゴ潰せるやつが何してるんだ。
早く離せ、と弁慶の泣き所を蹴ろうとするとヘラヘラと避けられた。
『腹立つ、』
五「はは、元気戻った。」
『……?』
五「んーん、なんでもない。」
そんな疲れた顔してたかな、?悟に心配される程??
五「今日はいっぱいいちゃつきたいので、簡単な物にしてさっさと風呂に入ろうと思いまーす。」
そう言って目隠しを外してその辺にポイッと放り投げた。そして冷蔵庫から鶏肉と卵、冷凍庫からうどんと油揚げとワカメを取り出した。
五「五条悟特製鍋焼きうどんを作ろうと思います。」
ドサッと材料をキッチンに置いて、1人用の鍋を2つ出した。いつの間にそんなの買ってたの。
五「の、前に助手の朝比奈Aさん、髪の毛括ってきてください。」
『あ、私助手なんだ。』
はいはい、と言って洗面所へ向かった。
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華渚(プロフ) - もも汰さん» めっちゃ褒めてくれるじゃないですか!!ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!更新頑張ります! (2020年11月28日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
もも汰(プロフ) - 最初から読んでいますがやっぱり面白いです……!!感動する所や笑える所、考えさせられる事がたくさんあるので最近はずっとこの小説読んでいます笑 続編でも更新頑張ってください! (2020年11月28日 7時) (レス) id: 4ac9f60d16 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 鈴さん» 話の量多いですよね、私文章を纏める力がなくてダラダラ書いてしまうんです。ごめんなさい。全部読んで頂けて嬉しい限りです!更新頑張ります! (2020年11月25日 0時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - や、やっと、やっと追いついた!!今ようやく最新話です← ハマったの最近なんですが、もう読むの楽しいです!更新、ゆっくり待ってます。 (2020年11月24日 22時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます!今からイチャイチャターンなのでいっぱいニヤニヤして貰えるように頑張ります! (2020年11月24日 3時) (レス) id: 18351af9b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年11月18日 21時