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『…硝子さんの所まで連れてって。』
釘「わかったわ。」
この会場の高専関係者の所にいたはずの家入先生は黒服の男たちの間を抜けて廊下へ出ているようだった。
Aさんは文ちゃんを釘崎に渡してゆっくりと五条誠の方に振り返った。振り向きざまに刀を抜いた様に見えた。が、今は鞘に収まっている。俺の見間違えか。
誠「え〜、容赦なさすぎてつまんないな。」
そう言った五条誠の左腕が肩からズルッと切られてきてゴトと言う音と共に床に落ちた。
誠「あ''、?」
『まずは1本。』
そうAさんが発した瞬間、会場の温度が5度下がった気がした。
凛とした声は変わらずに低く威圧的で殺気を隠そうともしない声色。
聞いたこともなかったAさんの本気で怒った声が会場を支配した。
血が噴き出してる左肩を抑えて五条誠はふらつきながらも立っていた。
誠「はは、解呪方法なんて言ってなかったのにどうしてわかったのかな?」
『銃を持ってた手に薄く刺青の様な文字が見えた。そこが1番呪力が濃く纏ってた。これ以上説明いる?』
じっと文ちゃんを見てたのはそれを見分ける為だったのか。
誠「さすが、だね。それで、俺を殺す?」
『まさか。』
そう言うとAさんは自分の影へ落ちた。
真希「何を、」
1度消えたAさんは影の中で五条誠の背後まで周り収納する時の反動を使って飛び出して身長というハンデを殺し五条誠の頭目掛けて回し蹴りを入れた。
『苦しめて殺す、一択に決まってんでしょ。』
トン、と軽やかに畳に着地したAさんの顔は見えないが、口角は上がっていて、影の中で履いたのだろうかいつもの編み上げブーツを履いている。
蹴り飛ばされた五条誠は襖を突き破って2つ先の部屋まで飛ばされた。
近くにいた黒服が五条誠に近寄ろうと動いた。
棘「【止まれ】」
全員の動きがぴたっと止まる。いつの間にか前に出てきていた狗巻先輩がAさんの落としたマイクを拾って全員に呪言をかけていた。
俺らの同期や狗巻先輩の同期は狗巻先輩と任務が重なる事が多く、呪言の対応に慣れていたのでかかる事は無かったが、その他大勢の呪術師達は普段耳から脳を呪力で守るなんてことしていないから全員狗巻先輩の呪言にかかった。
そしてそのマイクは狗巻先輩の呪力に耐えきる事が出来るわけもなく壊れてしまった。
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華渚(プロフ) - もも汰さん» めっちゃ褒めてくれるじゃないですか!!ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!更新頑張ります! (2020年11月28日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
もも汰(プロフ) - 最初から読んでいますがやっぱり面白いです……!!感動する所や笑える所、考えさせられる事がたくさんあるので最近はずっとこの小説読んでいます笑 続編でも更新頑張ってください! (2020年11月28日 7時) (レス) id: 4ac9f60d16 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 鈴さん» 話の量多いですよね、私文章を纏める力がなくてダラダラ書いてしまうんです。ごめんなさい。全部読んで頂けて嬉しい限りです!更新頑張ります! (2020年11月25日 0時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - や、やっと、やっと追いついた!!今ようやく最新話です← ハマったの最近なんですが、もう読むの楽しいです!更新、ゆっくり待ってます。 (2020年11月24日 22時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます!今からイチャイチャターンなのでいっぱいニヤニヤして貰えるように頑張ります! (2020年11月24日 3時) (レス) id: 18351af9b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年11月18日 21時