第３５話 ページ22
※ほぼマダラの一人語りになります。
noside
マ「うちはノエルは幼き頃より優秀だった。一年でアカデミーを卒業し、7歳で第三次忍界大戦を体験した」
マ「それがキッカケとなり、ノエルは誰よりも平和を望むようになった。それから中忍となり、10歳で暗部へ配属された。しかしその時、うちはノエルは父親からある事を頼まれた」
サス「...ある事？」
マ「それは、うちはのスパイとなることだ」
サス「！？」
マ「九尾事件以降、うちは一族内での不満は急激に高まっていた。クーデターを起こそうとしていた程な...」
サス「......」
マ「ノエルはうちはのスパイとして、木ノ葉の情報をうちはに流してほしいと、父親に頼まれた。それにノエルは頷いた。...しかし、本当は違った」
サス「...？」
マ「実はノエルは、木ノ葉に二重スパイになるよう命令されていた。つまりノエルは、うちはの情報を木ノ葉に流していたんだ。これがうちはにバレれば、ノエルは大変な事になる。それでも、ノエルは里の為に命令を引き受けた」
サス「......(ということは、普通に過ごしていたあの時、既に二重スパイだったのか...)」
マ「そんな中、ノエルは12歳で暗部の分隊長となった。しかし、うちは一族内での不満は、衰えるどころか、徐々に高まっていた。そしてある事件がキッカケで、一年だけ食い止めることが出来た」
サス「...ある事件？」
マ「それは...うちはシスイ身投げ事件だ」
サス「...！！」
マ「うちはシスイは、ノエルにとって幼馴染みで親友だった。ほぼ毎日、二人は一緒にいた。うちはシスイは万華鏡写輪眼を開眼していた。その能力が特殊な故に、ある奴にその眼を狙われた」
サス「...ある奴？」
マ「木ノ葉の上層部の一人、志村ダンゾウだ。シスイはうちは一族抹殺事件が起きる一年前、クーデターを止めようと、己の万華鏡写輪眼の能力を使おうとした。しかし、ダンゾウはシスイのことを信用していなかった。そして、ダンゾウはクーデターを止めようと、シスイが身を潜めていた時を狙って襲撃し、シスイの右眼を奪った。その後、シスイはノエルにうちは一族と里の事を託し、自ら南賀ノ川に身投げした。そのシスイが稼いだ時を、木ノ葉は活用出来なかった」
サス「......」
マ「そして木ノ葉は、クーデターを止めるために、ノエルにある恐ろしい任務を下した。それが、うちは一族抹殺だ」
サス「...！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅暁武 | 作成日時：2018年1月30日 15時
