第30話 ページ17
イ「うん...」
ノ「私がイタチの精神世界にいるのかは...そうね。まずは魔力について説明するわ」
姉さんは、俺に分かりやすいように、魔力について説明してくれた。
魔力は、チャクラと同じようなモノで、使うと消費される。
ノ「それで、魔力を使って魔法を唱えたり、金属器や眷属器という道具を、魔力によって使いこなすことが出来るの。例えば...こんなカンジ。」
姉さんの雰囲気が、少し変わった。
ノ「真実と断罪の精霊よ。汝と汝の眷属に命る。我が身に纏え 我が身に宿れ。我が身を大いなる魔神と化せ......べリアル!!」
すると、姉さんは光に包まれた。
光が消えて、そこから出てきたのは、何かを全身に纏い、外見が大幅に変わった姉さんの姿だった。
イ「姉さん、凄い変わったね...」
ノ「ええ。これは全身魔装というモノよ」
その後、姉さんは金属器と眷属器について、説明してくれた。
金属器とは、迷宮攻略者が手に入れる、ジンと呼ばれる精霊が宿る魔法道具で、宿るジンによって、様々な能力を使うことが出来る。
眷属器は、金属器から力を分け与えられた魔法道具で、それが使えるのは、ジンから認められ、金属器を持つ者に仕える者だけなんだとか。
その説明をした後、姉さんは全身魔装を解いた。
ノ「ちなみに、私は金属器を三つ持っているわ。ピアスにはべリアル、ネックレスにはゼパル、そして__」
姉さんは、突然太腿に巻いて付けていた、巻物を取り出した。
ガリッ
ノ「口寄せの術!」
ボンッ!
口寄せで出てきたのは____
イ「!刀...!?」
ノ「そうよ。使いはしなかったけど、持っていたわ。話を戻すわね?それで、この刀にはフェニクスがいるわ。能力については、教えられないわ。金属器は便利だけど、その分リスクもあるわ」
イ「そうだよね。どんなに便利なモノだって、必ずリスクはある」
ノ「ええ。じゃあ...前置きが長くなってしまったけれど、私がイタチの精神世界にいる理由は、さっき説明した、金属器の能力が関係しているの」
イ「金属器の能力が?」
ノ「ええ。ゼパルの能力だけ教えるわ。ゼパルの能力は、音によって自分の魔力を分け与え、その人の精神を操ることが出来るわ」
イ「!ということは、姉さんは俺に、魔力を分け与えたって事?」
ノ「そういうこと。もちろん、サスケにも分け与えているわ。その魔力を使って、私はイタチの精神を操っているってことよ」
イ「そうだったんだ...」
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作者名:紅暁武 | 作成日時:2018年1月30日 15時