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欠点として、まずこの“万能”たる魔法だが、これはジューダス自身の栄養を直接受け渡す仕組みとなっている。本来血と血同士では遺伝子的な拒否反応が出るが、ジューダスの血は、言ってみれば誰にでも輸血できる血・摂るだけで元気になる血なのである。逆に言えば、それはジューダスの栄養素を奪い取って成り立つものなので、当然ジューダス自身の疲労は半端ない。彼も慣れたもので人一人に使ったくらいではどうもしないが、30人を超えると意識がふらつきはじめるらしい。
また、ある意味彼の自傷を前提とした能力であるので、ジューダスの体力的にかなり無理をすることとなる。能力として万能に使える限度としては6時間が目安。休みを挟めば気持ち程度は伸びるが、最悪極度の貧血で倒れることもある。そうなっては元も子もないので、普段から鉄分を多めに摂る生活をしている。
【サンプルボイス】
「コーヒー好きか？ 奢ってやろう。気張れよ、新人」
「初めまして。俺の名はジューダス、ジューダス・ネフシュタン。ドゥオデキムの代表を務めている。……そんなに畏まらなくていい。俺は、誰かに恐れられるような偉大な男ではないからな。皆が敬っているだけだ、何故だかは分からないけれど」
「おお、さっきの。コーヒー美味かったか？ ならよかった。皆優しい者ばかりだから、安心して頑張れよ」
「やあ、初めまして。行くところは？ そうか。なら、着いてこいよ。必要なら手だって繋いでやる。不要か。…フフ、いいさ。元気のある子どもは嫌いじゃあないんだ。では、行こうか」
「……ああ、すまない。歩くのが早いとよく言われるんだ」
「ポッキーがポッキーン……」
「6582か？ 小銭がちょうどは出せないから6632で頼む」
「......！！ 雪だ。少し外に出てもいいか？……ふふ」
「好きなのか？林檎。奇遇だな、俺も好きだ。実家が林檎農家だからな。嘘だが」
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作者名：松宮カナメ | 作成日時：2022年7月28日 1時
