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｢あ､桐生さんこんちゃー｣
｢こんにちは｣
段々学生のノリになってきてないか先生｡
｢今日どうする？｣
｢自習室借りていいですか？｣
｢おっけーどうぞー｣
なんか今日はそういう気分｡
はぁ……受験近付くにつれて不安が溜まってきた…
実際これ落ちたら私通う学校ないからな｡
A判定ってのも何気に怖いんだぞ
クソメンタル強いD判定とメンタル弱いA判定だったら前者が間違いなく勝つからなぁ
｢ハァ……｣
｢あれー桐生さんだ！｣
声のする方を恐る恐る振り返ればそこには例の四人が｡
せっかく誰もいないと思ってたのに…
｢あ､こんにちはー…｣
｢ねぇねぇ隣座っていい？Aちゃんって呼んでいい！？｣
｢は､はぁ…｣
｢セクハラ上司かおめェは｣
すごい勢いで寄ってきたのはきっくんさん｡
…本名は知らない
｢おれはただAちゃんと仲良くなりたいの！！
あ､そうだ､ドアの所から出てこないFBに変わってこのきっくんがいいことを教えてあげよう｣
｢いいこと？｣
と聞きつつドアへ目線を向けると､出てこないえふびーを押し出す(恐らく)えおえおさんが見えた｡
戯れるなよ楽しそうだな｡
とか思っていると顔面を手で挟まれ､きっくんの方向にセットし直された｡
｢FBの方ばっかり見ないの！｣
｢あ…ごめんなさい……で､いいことって？｣
｢FBこの前さ､Aちゃんに趣味の話ふっかけられて誤魔化したらしいね｣
｢ちょっ待てきっくんんんん｣
ん！？趣味！？
…あー…曲がどうのこうのいうやつか…
それは気になってたわ
｢確かに…｣
｢でねーFBのその趣味とい…｣
｢あわわわわばばばば！！！！言わんでいい言わんでいい！！｣
さっきまで押し出されてたえふびー今度は拘束されてやがる
…てかえおえおさん力強くね…？
｢うんまあ曲作るのが得意なんだけどねアイツ｡｣
｢オイコラ！！！｣
…曲…！？作…！？
｢……マジで！？なんで隠すのそれ！？｣
｢え…いや､もうちょっと仲良くなってからじゃないと引かれるかなぁと…思って…｣
｢誰が引くのよそんなもん｣
｢マジで…！？良かったぁ…｣
急にぐったりとしだすえふびー｡
案外細かいこと気にするなぁ
…いやそこは私も同じか｡
｢ほら言っただろー？
じゃ､まあめでたしってことでAちゃんが合格したらお祝いパーティしよー！
そん時FBの曲聞かせてあげるぜ！！｣
｢なんできっくんが全部決めんだよヤメロ！！！｣
次は誰だ私の受験情報漏らした奴？？
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作者名：くうはく | 作成日時：2017年12月28日 1時
