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#14 ページ16

「A入るぞ」

「……」

無視。

うっしーなんか知らない。

どうせ私邪魔なんでしょ。話しかけないでよ

「A。」

「今寝てまあああす帰ってください」

「いやここ俺の部屋な」

あーしかもプレゼントもう渡してやらんとか思ってた癖に下駄箱の上置いちゃうし

私バカだろほんとに

そうじゃん。

別にうっしーのためじゃない。

せっかくえおえおに手伝って貰ったんだからってことでいいや。

「もう入るな、」

「入ってこないでってもう!!」

「あーあー俺の布団取られちゃったよもう俺寝れねぇよー」

「不眠症になれ」

「どちらかと言うと寝不足だろ」

どうでもいいんだよ。

なんて言おう。

なんで入ってきたの?とか?

いやうっしーがなんか言えよ

「悪かったよ、俺が言い過ぎた。」

……先手とられた

私も謝らなきゃいけないんだけどなぁ…口がなぁ…

「俺が怒られるって言ったのに傷付いたんだろ?」

「邪魔なんでしょ」

謝りたい心とは裏腹にいらない言葉が口から出ていく。

ほんとに自分がめんどくさい奴すぎて嫌だ。


うっしーがわたしの引きこもってる布団をぺらっと捲って頭を撫でてくる。

やさしくしないで。

「違うんだよ、俺は自分を守りたいんじゃない。

お前が心配なわけよ。」

「……」

「ほんとにほんとに。

お前が思ってる以上に俺A大好きだからな?」

やめて、ほんとに


「うああああああああ!!!」


「やっと出てきたわ、こんな大泣きして」

「お兄ちゃんそんなこと言うキャラじゃないじゃあああああん」

「ハイハイ年頃の女子が男を押し倒すんじゃない」

思いっきり抱きつけばころっと転がる小さなうっしー。

軽口叩いてても頭は撫で続けてくれるとこ

優しさしかないこの人。

「……ごめんなさい」

「分かってる分かってる

いやぁそれにしてもAの口からお兄ちゃんなんか久しぶりに聞いたなぁ〜」

「うるさいし」

「てかちょっと喧嘩したらいつも俺の部屋逃げ込むけどさ、ここ来たら甘やかしてくれるって分かってて来てるだろ」

「……。」

「小さい頃はお兄ちゃんお兄ちゃん言っていつもついて来てたのにな、いつからこんな反抗期になっちまったんだ〜?

このクリスマスプレゼントみたいなのに付いてる手紙にもお兄ちゃんいつもありがとうとか書いてるし

ちょっと笑った」

一発はたいといた。

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作者名:くうはく | 作成日時:2017年12月28日 1時

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