こんな人達が執事なら、いらない気がするんだ。【残メン】

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あれから真面目に授業を受けて･･･


放課後。






私は手紙を片手に屋上へと足を運んだ。






めんどくさすぎてため息をつきながら錆びついた扉を開くと


オレンジ色に輝いた夕日が私を照らし、その眩しさに思わず目を細めた。







･･･と。



その光の向こうに男子生徒が一人、手を後ろで組みながら立っていた。








「えっと･･･君が私に手紙をくれた人？」




山田「山田奏太(やまだ そうた)っていいます。

隣のクラスなんだけど･･･知らなかった？」







「うん、ごめん。知らなかった」




山田「そっかぁ。知らなかったか･･･残念だな。僕は毎日君の事見てたのにな」




「･･････え？」









山田くんの発言にビックリして思わず声を漏らすと、

山田くんは焦った様に笑顔を作った。









山田「あはは、ごめん。変な意味じゃないから･･･ね？」





「あー･･･うん」








なんだろう、この人。

上手く言えないけど･･･なんか怖いな。



そう思った私は一歩後ずさって手紙をギュッと握りしめた。









山田「あのさ、改めてだけど･･･好きです。付き合ってください」







「えっと･･･ごめんなさい。山田くんとは付き合えないです」




山田「･･････」





「ごめんね？じゃぁ私帰る」







なんとなく、この空間から一秒でも早く立ち去りたくて

早歩きで扉の方へと向かった。





･･･が。









山田「あはは･･･まぁ待ってよAさん」






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