16話 ページ18
「おはようございます」
「姉御!!おはようごぜぇやす!!」
「染谷センパイ、今日お休みなんじゃないんですか?」
午前九時。私が室内練習場に顔を出すと素振りやウエイトをしていた部員たちがそれぞれ声をかけてくれる。
キョトンとした顔をしていた降谷くんに「自主練来ませんかって誘ってもらったから、来ちゃった」と説明すると「そうなんですね」と頷いた。素直で可愛い。
「お、染谷じゃねえか!!」
「自主練の日に顔出すなんて、やる気じゃん」
「うが!!」
純さんや亮さん、増子さんも声をかけてくれる。
御幸は少し離れたところで、満足気に飄々とした笑みを浮かべている。
嗚呼、なんて居心地が良いんだろう。
やっぱり、私の一番の居場所は野球部だなと実感する。
「いつまでそこに突っ立ってんの?練習、付き合いなよ」
「はい!喜んで!」
「俺も頼むぜ、染谷。お前のトス投げ上手いんだよ」
「勿論です、純さん!」
ティーバッティングに誘われて、おまけにティーのトスを投げるのが上手いと褒められてやる気が出ないマネージャーなんて居ないだろう。
早くしな、と言う亮さんの元に私は急いだ。
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マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです 丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年8月15日 17時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロニ | 作成日時:2020年7月24日 12時