【あんスタ】アイドルじゃない私が帰る場所【漣ジュン】 (ページ3)

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変わらない貴方ページ3

結局旅立っても自分を磨くことなんて出来ず、また日本へと戻ってきた

久しぶりに見るESビル

かつて、デビュー当時にここで見た景色は希望で満ち溢れていた

でも、

A「ここからの景色、こんなに燻んでたっけ」

今の私には、ここからの景色は燻んで見えるようになっていた

この世界が燻んでしまったのか

＿それとも、私自身が霞んでしまったのか

もうアイドルじゃない

アイドルになれない私にはこんな場所、関係無いか

A「さてと、久しぶりに我が家に向かおっと」

「…Aさん？」

聞き慣れた男性の声がした方を振り向く

ジュン「オレ、漣ジュンっす。…覚えてますか？」

忘れてるわけない

嫌というほど覚えている、昔と何も変わらない貴方を

そして、私が辛いときにずっと傍にいてくれた彼の顔を見ると無意識に目から涙が溢れ落ちた

ジュン「す、すみません！泣かせるつもりじゃなかったんすけど…こういうとき、どうすればいいんすかね…」

早く泣き止まなきゃ、と思えば思うほど涙が溢れてくる

ジュン「…大丈夫っすか？」

A「…ねぇ、なんで私にそんなに優しくしてくれるの？」

ジュン「なんで、って…好きだからっすかね…？」

ほんとに貴方は昔から何も変わらないね