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「なになにー？原くんの話？」
朝の花宮のように、廊下から突然顔を覗かせたのはたった今話題になっていた原だった。
相変わらず目のガードは固くて、その表情は伺えない。
彼は教室に入ってくると、机を俺の隣にくっつけて、そこに座った。
構図的には三者面談のそれであり、何のトラウマがあるのか花園は心底嫌そうな顔をして震えていた。
過去の三者面談で何があったのか大体想像はつくが多分それ9割お前が悪いぞ…。
しばらくして落ち着いた花園は、一息吐いてから、こちらを見て口を開いた。
「花宮、今朝から様子が可笑しいからどうしよう…って話をしてたんだよ」
花園は、言い終わると何事も無かったかのようにまたご飯を口に入れた。
この女、どうしようかとか絶対思ってない。
冷めた目で俺が花園を見つめていると、隣の肩が揺れているのが視界に入った。
「はなっ、みゃーっ、可笑し、いよねっ！！」
どうしよう思い出しただけでも、と原は笑いを堪えている。コイツ絶対化学の時間も笑ってただけだろ…。
花園も目の前で何だコイツ、という冷たい目を向けていた。俺からするとお前も十分何だコイツ、だからな。自分以外の変なやつ見ると軽蔑するの花園の悪い所だぞ……。
「それでザキに相談してたの？」
落ち着いた原は、頬杖をつきながら口角を上げた。
この様子から見て、全てを知った上で良からぬことを考えているのは一目瞭然だ。
花園は心配そうな顔をしてコクコクと何度も首を縦に振って頷いた。
一見しおらしくなった花園に見えるが、実際はただ口はモグモグしてるだけである。思えば食べてる時以外に花園が静かなことなんて滅多になかった。
「私的にはね、昨日花宮が私のお菓子を横取りして食べたから、反省してるんじゃないかって。あんなに反省しなくてもいいのに…」
「え？」
原はそれを一度聞き返すと、ゲラゲラと笑い出した。対する花園はと言うと、また口にご飯を入れて何だコイツ失礼だな…という真顔でモグモグしていた。
ゲラゲラとかモグモグとかお前らうるさい、効果音ですら黙れないのか。
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漫画・声優・アニメ・ゲーム大好きリカント(夜李)(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！ (2020年10月20日 18時) (
レス) id: 7e6458e2b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 征羅さん» ありがとうございます。面白いと思っていただけるように意識してるので、そう言っていただけるのはとても嬉しいです。返信遅くなってしまってごめんなさい、これからもよろしくお願いします。 (2020年1月26日 19時) (レス) id: 718a0c6063 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - すごく面白いです。毎回爆笑してます。あからさまに笑いを狙ってないような感じが好きです。今まで俺が見た小説とは違う面白さで、すっかりハマってしまいました！更新頑張ってください。 (2019年10月1日 0時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます。受験生なので更新が遅くなってしまいますが、頑張りたいと思います。 (2019年9月23日 20時) (レス) id: 718a0c6063 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白いですら楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください！ (2019年8月20日 16時) (レス) id: 74e459d58c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずりは | 作成日時：2019年5月4日 15時
