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「あれは確か……今日の一限だったと思います。私は現代文が苦手で、彼に聞こうと声をかけたんです。まさか…あんなこと、する人じゃなかったのに……」


花園はさっきの涙が嘘だったかのように刑事ドラマの目撃者風に語り出した。それやりたいだけだろ、お前超元気じゃねぇか。

これも多分本調子に戻ってきた…ってことでいいのだろうか。認めたくない自分がいる。いつもさっきくらい静かにしてくれたらいいんだけどな。



「ダメ元で『教えて』って聞いたら、

『うん、いいよ。今日は少し解りづらいよね。何処が分からないの?』

って……」


「お、おぉ……」


花園はご丁寧に声真似までしてくれた。見事なまでに全然似ていない。

しかし状況がいつもと違うのは確かだ。花宮のことだから、大方いつも「これも分かんねぇのかバァカ」とか言いつつ教えてたんだろうな。

でも花園アホだから理解できなくてさらにバァカと言われて花園はそれに反抗、喧嘩をしているいつもの様子が目に見える。


「その後の『なんていうと思ったかバァカ』をかれこれ五分くらい心待ちにしてたんだけど、あまりにも言わないから私が言っちゃったよ花道くんにドン引きされた……」

多分その時も声真似したんだろうな。悪いけど俺には某夢王国の某鼠王子にしか聞こえなかったぞ。


考えられるのは周りの状況がいつもと違ったか、花宮が偽物であるかの二択だけだ。ちなみに俺は後者だと思う。花宮が良心を取り戻すことなんて多分、いや絶対ない。


「周りに誰かいたとかじゃないのか?」


「ううん、前の席は原くんとお休み、私の隣は花道君で、先生も近くにいなかった…」


花園は思い出すように視線を上に向けて、ゆっくりと言葉を発していく。そうなるとやはり、今日の花宮は偽物……



「……あ」

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漫画・声優・アニメ・ゲーム大好きリカント(夜李)(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2020年10月20日 18時) (レス) id: 7e6458e2b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 征羅さん» ありがとうございます。面白いと思っていただけるように意識してるので、そう言っていただけるのはとても嬉しいです。返信遅くなってしまってごめんなさい、これからもよろしくお願いします。 (2020年1月26日 19時) (レス) id: 718a0c6063 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - すごく面白いです。毎回爆笑してます。あからさまに笑いを狙ってないような感じが好きです。今まで俺が見た小説とは違う面白さで、すっかりハマってしまいました!更新頑張ってください。 (2019年10月1日 0時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます。受験生なので更新が遅くなってしまいますが、頑張りたいと思います。 (2019年9月23日 20時) (レス) id: 718a0c6063 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白いですら楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください! (2019年8月20日 16時) (レス) id: 74e459d58c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずりは | 作成日時:2019年5月4日 15時

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