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黒のストレートヘア、整った顔立ちの中でやけに主張する眉毛、やけに見覚えのある制服＿＿というか霧崎第一の制服。
「あれ、花宮じゃ〜ん」
とぼけたような原の声で呼ばれた通り、男とは花宮真だった。見た限り原は絶対確信犯。
花宮も相手が花園だとは気がついていなかったらしく、原の顔と抱き抱えている女子高生の顔を交互に何度か見た後、咄嗟に笑みを貼り付けた。
「おはよう花園さん、大丈夫だった？」
「は、ハナミヤくんおはよう……」
いやお前花宮じゃねぇだろというレベルの豹変っぷりに、さすがの花園も困惑していた。その目が訴えるのはきっと「え、お前改心したんじゃないの？」である。
花園にはとても残念な話だろうが我らがキャプテン、悪童とも呼ばれる花宮真がそう簡単に改心するはずもない。多分こう簡単に変われたら今頃まともなバスケしてる。
まあこうやってキャラ作り頑張ってるのはちょっと健気で可愛いと思うが言ったら練習量に殺されそうになるのでやめておく。
「いやぁ、ごめんね花宮、計画に巻き込んじゃって」
原はなんの悪びれも無さそうに平謝りをしながら、その顔は笑いを堪えていた。どうやらこれは原の計画の内らしい。
そこで俺の中に、ある１つの仮説が成り立ってしまった。今日の計画『ドキッ☆運命の出会い大作戦(古橋命名)』とは、先日花園が体育館で暴露した好きな人やらと運命の出会いを工作する計画なわけだ。つまりここでぶつかってしまった彼とは、花園の恋の……
「やめろ花園……！花宮も駄目だ、花宮のタイプは確かに頭の悪い女だしお前にその代名詞はぴったりだけど駄目だ、あの眉毛に一生小馬鹿にされ続けることになる、そんな花園俺は見てられねぇ……」
「俺は面白くてなかなかイケる」
焦る俺と大爆笑の原を見て、花園はまたもや冷ややかな目を向けていた。最近どちらかと言えば俺がそういった目線を向けられる側になってるのは何故だろうか。俺の周囲に馬鹿が多すぎてもはやこの世の常識が傾き始めているとしか思えなかった。
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漫画・声優・アニメ・ゲーム大好きリカント(夜李)(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！ (2020年10月20日 18時) (
レス) id: 7e6458e2b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 征羅さん» ありがとうございます。面白いと思っていただけるように意識してるので、そう言っていただけるのはとても嬉しいです。返信遅くなってしまってごめんなさい、これからもよろしくお願いします。 (2020年1月26日 19時) (レス) id: 718a0c6063 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - すごく面白いです。毎回爆笑してます。あからさまに笑いを狙ってないような感じが好きです。今まで俺が見た小説とは違う面白さで、すっかりハマってしまいました！更新頑張ってください。 (2019年10月1日 0時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます。受験生なので更新が遅くなってしまいますが、頑張りたいと思います。 (2019年9月23日 20時) (レス) id: 718a0c6063 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白いですら楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください！ (2019年8月20日 16時) (レス) id: 74e459d58c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずりは | 作成日時：2019年5月4日 15時
