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しかしやはり彼女は昔から俺を裏切るのが大好きなようで、ううん、話す、と目を伏せて首を横に振った。
周りに誰もいないか入念にチェックしてから、彼女は重々しく口を開く。
「花宮が………花宮が………」
はな、って花宮のことだったのか。確かにコイツと花宮は同じクラスだし、この前2人のクラスに訪れた時は隣の席でナカヨク(仮)していた気がする。
幽霊ではなかったことに安堵するが、花宮と花園となるとそうもしきれない。
あの二人の性格から想像するのは容易だが、二人は何もかもが合わない。二人の出会いは俺と花園との壮絶さを超えた最悪なものだったらしい。
これは二人と同じクラスの原が大爆笑しながら言っていたので確実だ。俺が言えたもんじゃねぇけど性格悪いもんなアイツ。
そんな二人が揉めたとなると、同じクラスの原、ましてや花園の相談相手の俺が巻き込まれることはもはや確定事項。花園の笑顔と涙には弱い俺が花園側についたらついたで、練習が鬼のように……
彼女の潤んだ瞳には、冷や汗をかいてこの世が終わるかのようなとんでもない顔をした俺が映っていた。
「バカって言わない……」
か細い声で紡がれたその言葉は、先程までの憂いも吹き飛ばして、俺の思考を停止させるのに充分だった。
「花宮が……?嘘だろ、花園、右隣の花道君と間違えてないか」
思わず肩を掴んで彼女を揺する。だって、あの花宮が。あの悪童と呼ばれ、花園に発する言葉の語尾がほぼバァカの花宮が……?
頭が揺れて喋りにくそうにしているアホ面にごめんごめんと詫びると、彼女は思い出すように眉をひそめてまたポツリと言った。
「間違えてない、と思う。あの眉毛は確かに花宮だった」
「……その話、詳しく聞かせてくれねぇか」
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漫画・声優・アニメ・ゲーム大好きリカント(夜李)(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2020年10月20日 18時) (レス) id: 7e6458e2b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 征羅さん» ありがとうございます。面白いと思っていただけるように意識してるので、そう言っていただけるのはとても嬉しいです。返信遅くなってしまってごめんなさい、これからもよろしくお願いします。 (2020年1月26日 19時) (レス) id: 718a0c6063 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - すごく面白いです。毎回爆笑してます。あからさまに笑いを狙ってないような感じが好きです。今まで俺が見た小説とは違う面白さで、すっかりハマってしまいました!更新頑張ってください。 (2019年10月1日 0時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます。受験生なので更新が遅くなってしまいますが、頑張りたいと思います。 (2019年9月23日 20時) (レス) id: 718a0c6063 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白いですら楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください! (2019年8月20日 16時) (レス) id: 74e459d58c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずりは | 作成日時:2019年5月4日 15時