帝光中の悪女は狂愛されているようで〜第２章〜【合作 黒子のバスケ】

▼ トリップと補正 ページ25

『トリップ…？』


｢そう！彼女は元々この世界の住人じゃないんだ。この世界にいる人達は彼女に居た世界では漫画の中のキャラクター｣


『キャラクター……』


｢それに加えて、彼女には補正が施されているんだ。【容姿】【文武両道】【演技力】【財力】…そして【戸籍作成】の5つ。この補正はある条件を満たすと一つずつ削除される｣



自らを神様と名乗る不審者だったが少し、話に興味がそそられたので聞いていたら彼女の嫉妬を隠し通す演技力は補正…というモノらしい


容姿も、財力も、学力や運動能力すら補正してもらってるなんて…バカなの？自分で少しくらい努力しなさいよ


私だって征みたいに小さい頃からずっと努力してきたのよ？藍沢家の跡継ぎになれるように


それを努力せずに補正に頼るだなんて腹立たしいにも程がある



｢元々が、とても平凡な名前で平凡な容姿をしていたんだけど…彼女、結構な不遇だったからちょっと助けてあげようと思って声を掛けたんだよね

そしたら補正付きでトリップさせて欲しいって言ってきたから補正のことに関しても説明したんだけど彼女聞いてなかったんだよね

不遇だったから助けてあげたいって思ってトリップさせたのに彼女ってば補正のお陰で愛されてるに過ぎないのに自分は愛されるべき存在で前までの自分は偽物だったんだって勘違いしててさー…｣


『…それは面倒ね』


｢でっしょー！？だからさ、キミに彼女にペナルティを与えて補正を一つずつ消して欲しいんだよね｣



補正が全部消えないとこの世界から元の世界に返す事も、時空の間に放り込むことも出来ないのだと神様が言う


それで私に協力して欲しいんだと言われた


…そんなの…


『…いいわ、やってあげる』




【カミサマと利害の一致】

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